銀河鉄道 食堂車
@kamochan0989
第1話
ここは食堂車
ここではどんな料理でも出てくる
ある家族は
服がボロボロで見るからに貧しそうたが
食べている物は
とても贅沢な食事をしている
母「ごめんね・・・ごめんね・・・
さぁ、暖かいスープよ
フゥフゥしてあげようね」
子供「こんなに大きなお野菜が
入ったスープなんて初めて!!
美味しいね!!」
父「ごめんな・・・ごめんな・・・
散々我慢させてしまったな・・・(泣き)
さあ、お前(妻)もおあがりなさい」
その隣では、全身ずぶ濡れのカップルが
男「僕が誘ってばかりに・・・
君には本当になんと言ったらいいのか・・・」
女「そんな事を言わないで?
貴方は最後まで
私を助けようとしてくれていたじゃない・・・」
男「しかし・・・」
女「良いのよ・・・
ほら、あの時食べれなかったデザートよ、
食べましょ」
男「あ、あぁ・・・
こう言ってはなんだが、君と居られて幸せだったよ」
そして 車両の一番端の窓際に座る
見るからに裕福な御老人
老人「ちょっと宜しいかな?」
シェフ「お伺いします」
老人「オーツ麦のミルク粥を1つだけ」
シェフ「かしこまりました・・・
ですが、それだけで宜しいのですか?」
老人「えぇ・・・」
シェフ「貴方は裕福で地上の美食を
全てを食べたと言われる程大変なグルメだと・・・」
老人「ははは、そんな大したものではありませんよ
確かに人よりは、多くの物を味わいましたが
私と昔は
あそこの席の彼らの様に(一家心中の家族)
貧しくて、
更には家族には愛されておらず
食事等は
全てゴミ箱から漁っていたものばかりでした
ですが風邪を引いた時
1度だけ、母がなんの気まぐれか
麦の粥を作ってくれたことがありまして
最初で最後の母の味・・・
黄泉へ行くなら
ソレを食べたいと日頃から思っておりました」
シェフ「そうだったのですね・・・
かしこまり、
どうにか調べてあの時の味を再現させて頂きます」
老人「ありがとう」
ここは
かの有名な銀河鉄道の食堂車
黄泉の国に入る為の食事を
現世との決別を果たす為の
最後の晩餐をする為の場所
シェフ「お客様ご注文は如何なさいますか?」
銀河鉄道 食堂車 @kamochan0989
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