美月さんとカメヤマ

花和田 鬼小太

寝起きコックリ⁉



春眠暁きを朧気。


カメヤマは教室で眠っていました。


「ねえ、カメヤマくん、最近どう?」美月さんが話しかけます。


「んん・・・なんですか?特に変わったことはないですよ。普通に過ごしています」と眠りを妨げられたカメヤマはAlの機械音声みたいに答えました。少し怪訝そう。


「そう。でも、私は最近カメヤマくんが可愛く見えるんだよね」と美月さんが微笑みます。


カメヤマは顔を赤らめ、ドキドキし始めます。


(急になんなんだこのヒトはここ教室だよ⁉)


「そ、そんなこと言われると、照れてしまいますよあははは」


「でも、本当だよ。カメヤマくんがいると、なんだか安心するんだ。私ってば、どうしちゃったんだろう?」美月さんが言います。


カメヤマはさらに顔を赤らめ、ドキドキが終わりません。


「う、うれしいですけど、なんで急にそんなことを?」


「ん?ただ、カメヤマくんが好きっていう気持ちがあるだけかな」


カメヤマは、驚きすぎて固まり、机に突っ伏して


「美月さん、ありがとう。僕も、美月さんが大好きです」


美月さんは笑顔でカメヤマを起こし、そっと彼の頬をを両手で触れながら。


「私たちは、ずっと一緒にいようね」


カメヤマは、美月さんとの未来を思い描き、幸せな気持ちでいっぱいになりました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る