第25話(サイドストーリー)
「いやぁ、奏空ちゃん、すごいね…」
「ほんと、私たちでも惚れ惚れするわ。あんなフォーム」
「やっぱり?すごいキレイだったよね。なんかもうすごい!って隣のコートからも思ってたからね」
「それに、まだ練習がしたいとか言い出すから、この子、やばいって思っちゃった」
「多分、元々持ち合わせてるセンスが、練習で磨かれまくった結果なんだろうね…」
一仕事を終えて、自宅に帰ってきた二人の女性。
芽衣と麻衣だ。
「そういえば、琉愛ちゃんはどんな感じだったの?私も断続的にしか見れてないんだけど、フォームはキレイだったわ」
「琉愛ちゃんもフォームはキレイだったよ、角度もあるし、クリアも奥まで飛ばせてたから、初心者とすれば、上出来すぎるぐらい。まあ、だけど…」
「だけど?」
「奏空ちゃんと組まされると思うと気の毒だなって思っちゃう」
「やっぱり?」
「奏空ちゃん、琉愛ちゃんの話聞いてると、ペア組んでた子もかなりの上級者だったんだって。多分、奏空ちゃんに匹敵するぐらいのセンスの塊みたいな子」
「となると、ペアに要求するレベルの高さも奏空ちゃんレベルになる感じがあるって感じよね…」
「まっ、その琉愛ちゃんのレベルを上げるのが私たちの役目なんですけどね!」
「ふふっ、そうね」
と抱き合う二人。
「それじゃあ、麻衣、お風呂入ろっか」
「そうね、明日の練習メニューを考えるのは夜ご飯食べた後にしましょ」
「夜ご飯何にする?」
「なんかネットで頼みましょ。食べたいものなに?芽衣」
「んー、じゃあ、私はローストビーフ丼!」
「えーっと、それじゃあ、私もそうしようかしら」
「麻衣も同じかぁ!私たち仲良しだね!」
「だって、私たち……」
と、お風呂に入っていく二人。
そして、怒涛の練習初日の夜は更けていく。
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