第18話
「はい、じゃあ、今度は実際にシャトルを打ちたいと思います」
「あ、早いね、展開が」
「まあ、時間もないし、フォームもキレイだから、実践でもっと経験積んでこ?って感じ」
「なるほどね、じゃあ、よろしくお願いします」
「それじゃあ、行きましょうという前に、フォームとかはいいんだけど、バドミントンの球種って琉愛わかる?」
「球種?あの、野球とかのならわかるよ?なんかナックルとかフォークとかスライダー、カーブとかあるけど、バドミントンにもあるの?」
「バドミントンにも球種はあるよ!知らなそうだから、しっかりと説明するね?」
「よろしくお願いしまーす」
「バドミントンには球種がおおよそ8種類存在します」
「8個もあるの?」
「そう、クリア、ドロップ、カット、スマッシュ、ドライブ、ヘアピン、ロブ、プッシュの8種類」
「スマッシュはわかるよ!あのなんかシュパン!って速いやつでしょ?」
「そうそう、スマッシュは大体決める感じで、相手の足元に上から打ち込む感じの球種」
「あとはどんなのなの?」
「クリアは自分のコートの一番後ろから、相手のコートの一番後ろまで打つような球種のこと。そのクリアでも、ハイクリアとドリブンクリアってのがあって、ハイクリアは山なり、ドリブンクリアは真っすぐとはいかないものの、かなりハイクリアに比べて直線的なクリアのことを言います」
「なるほど」
「あとはドロップとカットは一緒に説明するね。ドロップは自分のコートの後ろから相手のコートのネットをちょっと越えたかなぐらいに落とすようなショット。カットはその応用で、ドロップと同じ感じの球種なんだけど、シャトルをラケットで切るような感じのショット」
「それで、スマッシュは説明したから、次はドライブ。ドライブはとりあえず地面と平行な感じのショットで、インパクトの場所は自分よりも前で打つ感じのショットで、これは素振りしてないけど、手首のスナップで打つような感じ」
「あと、ヘアピンは」
「ヘアピンも知ってるかも、あれでしょ、ランク1位の日本の人がなんか得意にしてて、自分のネット前から相手のネット前に落とすようなやつでしょ?」
「そうそう、あの人はそのショットでネットイン狙ってやれちゃうから、すごいんだよね」
「それで残り2つは?」
「ロブはね、ヘアピンと同じような場所から、相手コートの後ろの方に打つようなショットで、プッシュはネット付近で上からドライブみたいな打ち方で、決めきるようなショットな感じだよ」
「かなり多いんだね。バドミントンの球種って」
「まあ、あとはサーブとかサーブレシーブとかスマッシュレシーブとかいろいろあるんだけどね」
「まだあるの…?」
「まあ、しょうがないよね、戦術がいっぱいあるから、その戦術に合わせて色んな打ち方が増えた感じだよね」
「なるほどね」
「それじゃあ、とりあえず、クリアからやっていこっか」
「わかった!」
とりあえず、琉愛を反対側のコートの後ろのところで待機させて、私が上げるということを伝える。
それでは、シャトルを頂いて、シャトルを上げようとしたその瞬間。
空振った。
私が空振った。
「あれ、奏空?空振ったけど、大丈夫?」
「あっ、うん、大丈夫大丈夫」
「なら、いいんだけど」
さっきのは久々だからという言い訳をしながら、もう一度あげようとする。
また空振った。
あれ…?
「奏空…?」
琉愛の心配するような声が体育館に響いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バドミントンにわかなので、なんか「ん?」と思ったことがあれば、書いて頂けると幸いです!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます