第12話

「それで、彼女の奏空さん、お風呂どうします?」


「え?別々に入るんじゃないんですか?」


今、僕たちは夕食を終えて、お風呂に入ろうとしてました。


夕食は、部屋に専属シェフみたいな人が来て、作ってくれました。フルコースだったらしいのですが。僕はあんまりそういう知識はないんですけど、琉愛曰くフレンチのフルコースだったらしいです。お皿に乗っていた料理はきれいで、芸術みたいだったんです。それに、美味しかったです。それも、今まで食べたことがないような美味しさでした。なんか小学生っぽいけど、敬語のほうが当たり障りないですし。


それで、お風呂のことに戻るんだけど、何言ってんの?この子


「だってさ、もう恋人なわけじゃん?」


「まあ、そうですね」


「だからさ、一緒に入ってもいいんじゃないかなって?」


「いや、でも、僕たちは付き合いはじめてから数時間しかたってないですし、それに、そもそも異性ですよ?今は違いますけど」


「でも、奏空、女の子の髪とか体の洗い方知らないでしょ?」


「まあ、そうですけど」


「ということで、女の子の先輩であるこの私が後輩である奏空に教えてあげようではないか!」


そういうことなのか?とか言っときながら、めっちゃ興味津々に僕の体見ないでください。

教えるというより、触るの目的ですよね。絶対。


「さあさあ、奏空ちゃん、イこっか?」


「え、ちょっとまってください、なんか今発音おかしくなかったですか??」


「そんなことない、そんなことない♪」


ということでお風呂に琉愛に連れられて来たんですが、


「でかっ!」




あっ、違いますよ?

そういう体の部位が大きいとかじゃないですよ?

お風呂が大きかっただけですよ?聞くところによると、天然温泉を引いてくれてるんですよ。すごいですよね。ほんと。

今来てるお風呂は共用のお風呂なんです。各部屋にもお風呂はあるんですけど、慣れるためって連れてこられました。

それにしても大きい…。テニスコートぐらいの大きさがあるよ、この湯舟…。


「それで、早く脱いで、奏空」


「ちょっ、ちょっと待ってください、僕、女性の体見るの初めてで」


「なーに?童貞なの?」


「どうせ、童貞ですよ、まあ、20までは卒業が無理になりましたけどね」


「それでも、そっちの方の卒業はあるんじゃない?」


「え?何言ってるんですか?」


何言ってるんですか?僕は琉愛に捨てられて、そこらへんでアレやコレやをやられるんですか?え?嫌です。あれ、涙が。


「ちょ、ちょ、奏空、泣かないで?なんで泣いてるの?」


「いっ、いや、琉愛に捨てられるのかなって思っちゃいまして」


「そっ、そんなことしないよ!」


「ほんとですか?」


「ほんとほんと、なんでよ」


「だって、卒業するって言われて」


「私は奏空みたいなかわいい子を捨てないよ?それに」


「それに?」


「私、奏空が思ってる以上に奏空のこと好きだよ」


「ほんと?」


「ほんとほんと」


って後ろからぎゅっと抱きしめてくれる琉愛。

でも、琉愛、やわらかい2つの物体のやつを当てないでください…。


「それで、脱げる?奏空」


と僕から離れて、脱ぐように促す琉愛


「あっ、はい、脱ぎます」


と脱ごうとして制服を脱いた瞬間に後ろを振りむいた。

そのときに琉愛の裸体が目に入ってしまった。

身長もありながら、胸には大きな果物、無駄を削り除いたウエスト、長い脚。

神々しささえも感じるようなプロモーションで動きが止まってしまった。


「美しい」


と聞こえた。この声は僕のものではない。

すると、その声の持ち主から


「ねぇ、犯していい?」


と。

何言ってるんですか?琉愛?






俺TUEEEEじゃね?とか思われた方いらっしゃると思います。

スポーツってそんなに早く感覚は返ってこないです。

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