長文になる原因は

 ◉Point───────────────────


 例

 彼女のプレイは神がかっていた。

 自陣でボールを奪うとそのままドリブルで駆け上がり、ひとり、またひとりとかわす身のこなしはさながら流水のようで、ボールは足に吸いつき彼女以外がふれるのを許さず、たまらずファウル覚悟で止めに入った選手ですら体はおろか、ユニフォームさえつかませてもらえないので、敵味方はもちろん、観客を含めたスタジアムにいるすべての人が、少女のプレイに魅了された。


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「文章が長くなりがち。でも、どうすれば……」と悩んだことはありますか? 上の例を読むと、二行目からが『長い』と感じられますね。

 長い文章であっても誤りはありません。ですが、読みやすさ・伝わりやすさはやや下がります。そこで、まずは原因をさがしてみましょう。

 長文になるときは、「〜して」「〜だが(〜が、〜ず)」「〜ので」などで“文章をつなげている”ことが多いようです。そうとわかれば直しかたは簡単です。「〜して」「〜だが」「〜ので」とした部分に「。(句点)」を添え、文章を区切るだけです。


 例

 彼女のプレイは神がかっていた。

 自陣でボールを奪うとそのままドリブルで駆け上がる。ひとり、またひとりとかわす身のこなしはさながら流水のようだ。ボールは足に吸いつき彼女以外がふれるのを許さない。たまらずファウル覚悟で止めに入った選手ですら体はおろか、ユニフォームさえつかませてもらえなかった。敵味方はもちろん、観客を含めたスタジアムにいるすべての人が、少女のプレイに魅了された。


 ひとつひとつのプレイで区切られていて、少し読みやすくなりましたね。



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