第977話 不死魔物ダンジョン探索3
ヴァンパイアの類と思われる男性の周りに次々とゴースト、ゾンビ、スケルトンが呼び出されてくる。
「もう面倒ね。一気にやるわよ」
「サラ様、吐かせるために生かしておかなくては?」
「気にしなくても良いんじゃない?」
と振り向いて皆に目で合図を送る。
アンデッド相手であり、火魔法や≪浄化≫などを中心とした魔法が大量にうち込まれる。
「いや、ちょっと待て!何なんだお前たち!こんな非常識な!」
「ちょっとは話す気になった?」
男性にだけはあまり当たらないように皆が遠慮した魔法発動であったようではあるが、そこそこの≪浄化≫や火は当たったようで、慌てる男。
「なんだヴァンパイアかと思ったけれど、レッサーヴァンパイアみたいね」
「だったらなんだ!?」
と、カマをかけると当たっていたようである。
「いえ別に。こんな小物相手に時間をかけるのも面倒だから、早く本命を探しに行かないと。ハズレだったのが残念だわ」
「何!?小娘程度に馬鹿にされる覚えはないぞ!しかもハーランク様にお前たちが叶うわけがない!」
「ふーん、で、あなたの次のヤラレ役のそのハーランクとやらはどこに居るのかしら?」
「は!頑張って探すが良い。それまでにこの一帯がハーランク様の支配下になるだろうがな」
これ以上の情報は得られないようであり、救命のためには早めのダンジョンコア入手が必要なので、大悪魔ファリクスによる≪支配≫も効かなかったことから早々に始末する。
「ダンジョンコアを入手したわ。生存者捜索に全力で切り替えるわよ!」
レッサーヴァンパイアからは魔石以外に魔力向上の指輪を入手した程度で、宝箱も見つからなかったので、帝国兵の捜索に気持ちを切り替える。
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