第891話 ターフルダ侯爵騒動後始末2
ターフルダ侯爵や犯罪奴隷にした帝国軍人、悪魔教団員などを王都に連れて行った後は、領都での薬草などの買い物が終わった従士団員と共に魔道具屋などで適当な魔剣などがないか買い物をし、領都の様子見や捕縛漏れが本当にいなかったかの情報収集のために何人かを残して王都や代官地に連れ帰る。
残したメンバも、魔物一掃後の状況なども分かれば撤収予定である。
生贄予定であった女性5人を村に送るのは衛士たちがするというので任せてある。
翌日、宰相に呼ばれて登城する。
「結局、ターフルダ侯爵本人も含めた執行人になってくれたな」
「そのつもりは無かったのですが」
「まぁそなたが動くと結局は何らかの結果になるのは期待通りであったぞ」
「はぁ」
「ふむ。まず得られた情報だが、基本的には侯爵領で目付から聞いたであろう情報と大差は無い。いつものように帝国男爵は使い道があるので引き取るが、単なる帝国軍人5人と悪魔教団員11人のいずれも男たちはドラセム卿への引き渡しで良いかの?」
「はい、また王国に役立つように育てなおします」
「また、ドラナン騎士爵のところの女従士アナトリアについては好きにするが良い」
「はい」
「後はターフルダ侯爵一派の扱いであるが、流石に他国へ内通していた貴族はいずれも奪爵しかない。ターフルダ侯爵領はもちろん没収とするが、混乱を避けるためにまずは領主代行を≪転移≫で連れて行って欲しい。それらも含めて、今回の諸々に対する褒美だが、先の犯罪奴隷以外についてはまた別途とする」
「かしこまりました」
宰相が呼び入れた領主代行とその補佐官たちと挨拶をした上で、もとターフルダ侯爵領の領都に≪転移≫で連れて行く。
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