第819話 神級回復薬2

既に特級魔法回復薬を作れていたサラと師匠エミリーは、制作時に水のかわりにドラゴンの血を使用すると神級回復薬が作れるようになった。


「これはすごい発見ね」

「もしかして、ワイバーンの血でも同じかな?」

さっそく翌日にワイバーンの血を試してみるが、サラやエミリーが作成しても神級回復薬にはならないが、まだ高級の魔法回復薬までしか製作できなかったメンバが、特級回復薬の製作をできるようになった。ちなみにそのメンバがドラゴンの血を使用しても特級であった。


「神級回復薬を簡単に一般市場に流して良いかは悩ましいわね」

「助かる命も増えるから普及させたいですけど」

「特級ですら、各国の軍が喉から手が出るぐらい欲しがるような物なのに、神級ではね」

いつもこういうときの相談相手である宰相に連絡を取り相談をする。


「ドラセム侯爵、また驚かせてくれるな。神級回復薬だと!?そうか、確かに各国も欲しがるであろう。今までであれば神級回復薬は国宝級として宝物庫にしか無く、王家などの万が一のために保管されていた程度であるなぁ」

「たとえ高価でも一般市場に出回れば助けられる命も増えると思うのですが」

「そうだな。その方が国益となるであろう。良かろう。販売を許可する」

「ありがとうございます!価格はどうしたら良いでしょうか」

「どうせ、法外な価格にしないつもりであろう?それでも良い」


具体的な価格についてはミケラルド商会に相談する。

「ドラセム様、神級回復薬なんて価格をつけられる物ではありませんよ。それを我が商会にご相談いただいた誇り、妥当な額を検討させて頂きます」

「今までの特級回復薬ほどではありませんが、ある程度の数は製作できますので」

「とんでも無い話ですね。かしこまりました」



ドラゴンのドンの魂をあげなかったことで不満のあった悪魔ストラデルには、先日のドラゴン3体の魂で満足して貰っていたが、仲間の訓練も含めて暇があればドラゴン狩りをして、龍牙兵や神級回復薬を製作することにする。

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