第806話 寄子面談2
ドラセム家の寄子になったとしても、魔術師団の3人は継続して王国魔術師団に属するが、王家直属の第1騎士団であった2人は第2騎士団に属するドラセム家の寄子騎士団ということになる認識はあるとのこと。
今、ドラセム家では従士団が騎士団と魔術師団に分かれ、騎士団が近衛騎士隊、代官地護衛隊、第1騎士隊、第2騎士隊、第3騎士隊に分かれている。寄子ができると、従士団とは別に寄子騎士団を組織するのであろうが、騎士爵がたった2人のみであるので悩ましい。
魔術師団の3人は継続してそちらに属するので、出勤や訓練なども王国魔術師団に従うという。魔法使いが貴重で、高度な訓練や集団戦闘訓練を一貴族で出来る想定が無いためそうなっているらしい。
ただ、第1騎士団であった2人は王国騎士団を卒業するため、出勤も訓練も独自になるとのこと。通常は寄親の従士団と一緒に行動することで日ごろから連携を高めるという。領地持ちでも無い法衣貴族では通常は従士もそれほどの規模でないので、余計に王都付近での法衣貴族はそうしているとのこと。
代官地で最後に開拓して未販売の第9区画は、ちょうど従士団の拠点がある第1区画の北隣であるため、少し広めの土地を提供するので、そこに従士との住居を構えることで、ドラセム家従士団と合同訓練をする提案をしてみる。すると、訓練の意味だけでなく、人気があるらしい代官地での土地確保に喜んでした。
ものを言いたげであった魔術師団の3人にも土地提供の話を振ってみると大喜びである。王都内が勤務地であった5人とも、今までの王都での住居は狭く代官地に引っ越して従士を充実させるという。家賃代が浮いて広くなった分、従士の雇用に充てるという。
法衣騎士爵の年金は毎年金貨10枚であったことを思い出し、確かに代官地の少し広めの土地を購入できる財源は厳しそうであると、金銭感覚がマヒしていることを認識する。
勤務地が継続して王都になる3人は騎馬を購入して通勤することにするという。雨天には代官地と王都の定期便が出来ている馬車に乗る案もあるらしいが、共同購入することも検討するとのこと。
王国第1騎士団長と王国魔術師団長の2人には、5人の騎士爵の寄親になることと、代官地に彼らを住まわせることになったこと等を報告しておく。
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