第597話 アルテーラ王国冒険準備

本宅に戻ると仲間たちに状況を伝えて、アルテーラ王国へ行くメンバを相談する。

冒険者として、ということでもあるので、サラ、ハリー、ミーナ、アルベール、リリアナ、ティアーヌの6人は確定となった。ロック鳥ガンとワイバーンのワンは目立つので、魔の森の開拓地を拠点に自由にさせておく。もう主であるハリーが居なくても自立できるようになっている。


後は、アルテーラ王国で情報収集も期待されていることから、元暗殺者のメンバも検討するが、12人全員は潜入には多すぎるため、年上から6人選ぶことにした。

ドラセム家の魔術師団であるトリストフ、カロル、オーレオン、ランセット、騎士団であるディディエとコレットである。


師匠エミリーにも、転移陣を使用して直接伝えに行くサラ。

エミリーは次から次へと大変なサラの状況へのため息を押し殺して、≪収納≫の指輪を2つ渡す。偽海賊船で鹵獲したガレー船を移動するのに苦労した話を踏まえて、ガレー船が収納できるサイズにまで大きくしたものである。

サラは元々所持していた、ツインルームの20倍ほどの大きさの指輪2つをハリーに譲り、ハリーはツインルームの10倍ほどの大きさの指輪2つを、トリストフとカロルに1つずつ譲ることにした。


サラは師匠から貰った≪収納≫指輪を踏まえて、第1騎士隊には魔法袋の類を渡していないので、自分たちが不在時のためにも隊長ルーカイ・マンハイムに自作の指輪を渡すことにする。ツインルームほどの大きさの≪収納≫の指輪である。

また元々偽海賊船や商船の乗員・傭兵たち20人の中の魔法使いに対して同じくツインルームほどの大きさの≪収納≫指輪を与えておく。



魔法回復薬、スクロールなどの納品と合わせて、アルテーラ王国に冒険に行くことも伝えにミケラルド商会にも行くと、背景も情報収集していたようで理解されてなるほどと言われてしまう。その上で、アルテーラ王国にはドワーフ村があるので余力があれば訪れてみれば良いと紹介状を貰う。

自分達のペースで移動できないこともあるし金銭的に余裕はあるので、護衛依頼は受けていない長距離移動ではある。ただ、ミケラルド商会からの配達依頼は魔法袋を利用して受けることにした。

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