第570話 騎士団育成
ドラセム家魔術師団の底上げを行うのと合わせて、騎士団の底上げも行う。
とは言っても、サラが武器の使用方法などを指導できるわけではない。
元盗賊8人が全員銅級冒険者になったということで、約束していた褒美の話である。
「全員が銅級冒険者になりました」
という連絡を貰ったので、早速代官地にサラは訪問したのである。
「まずはこれを1人1つずつ配るね」
と、≪収納≫のベッド×身長の広さの指輪を8人に配布する。
「え?大した価値もなさそうな指輪だけど」
と不満そうなメンバに、使い方を説明すると
「すげー!なんだよこれ。たくさん入るじゃないか。狩りやダンジョンで泣く泣く捨てていた素材も持って帰れるんだろう?」
と大喜びである。
さらに、回復魔法を活用してそれぞれに魔力操作を教える。既に武技の習得などで身についていた者も居たが、何となくの感覚であったようなのできちんと指導する。その上で、Cランク魔物の空になった無色透明の魔石を各人に渡し、魔石への魔力注入による魔力操作訓練を教える。注入が出来て赤紫になったら買い取ることも伝えつつ、この訓練により武技の習得が楽になること、買い取れる赤紫色の魔石にできるようになったなら、希望するならば魔法習得の指導もすると伝える。
最後に、次は全員が銀級冒険者に成るように頑張ってね、ご褒美も期待してね、と言うと、気合いを入れているのが伝わってきた。
第1騎士隊である元帝国軍人たちは、ほとんどは魔力操作と武技を身につけていたが、一部未習得の者が居たので元盗賊たちと同様に指導を行った上で、20人全員に空の魔石を配り魔力操作訓練をするように指示する。
現地に残ったハリーが、元盗賊、元帝国軍人、元暗殺者メンバのうち騎士団になった者たちと合わせて武技の指導を行うことで、魔力操作が分からずに習得できていなかった武技もそれぞれが出来るようになっていった。
両手剣、片手剣、短剣、盾など使用者の多い武技ほど互いに指導できるためそれらの上位の武技習得率も急増することになった。
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