第403話 帝国宣戦布告2
サラはもちろん母の仇である悪魔教団も気になるが、師匠エミリーとも相談したいのと状況把握も含めて、まずは伯爵領都に向かうことにする。
同行者を相談すると、カーヤは留守番をして店の運営をするという。その他は、特にリリーが悩んでいたが、結局は同行することに。
師匠エミリーには水精霊シルビー経由で伝言を頼む。
ヴァーヴ伯爵家の屋敷には伯爵領都に向かう旨を伝え、魔法袋で運ぶものがあれば出発日までにまとめるように依頼しておく。
魔術学校では、学校長クレオンダにも伯爵領都に向かうことを伝える。クレオンダからは、休学としていったん受理するが、もし帰るのが遅くなっても名誉卒業生として図書館などの学校設備はいつでも使い放題にする制度もあることを教えられる。
また、安全に気をつけるようにと言いつつ、餞別として王級風魔法の≪飛翔≫の実演と魔導書を貸し出しではなく贈与として与えられる。サラは学校対抗戦の前の指導と合わせて深く感謝をする。
学校ではクラスメイト、特にフェルール達にも別れの挨拶をしておく。
長期間留守にすることもあり、魔法回復薬、皮革製品、スクロール等も大量に作り置きをしつつ、ある程度をミケラルド商会などの納品先に持参して、不在にする旨を伝えておく。
留守番のカーヤのためにも、採掘できるメンバは鉄鉱石を大量に仕入れてきて、サラが精製をしておく。ただ、カーヤの火精霊ヨルバの≪召喚≫もあと少しのようであるので、その精製物が無くなるころには、ヨルバの協力も得られるようになると期待する。
ミーナはスラム街に魔物肉の差し入れをしつつ、しばらく来られないことを伝えつつ、自分が稼いでいたお金の一部を、子供のときにお世話になった近所のおばさんに渡す。
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