第394話 アルテーラ王国戦2
水精霊が召喚できることのみを、しかも一部の人にしか言っていなかったので、天使の召喚には当然その場の皆に驚かれる。選抜選手であった4人も話ができる程度には回復していたので、驚かれて色々と騒がれるが、重要なポイントとして全員があの金属プレートを触ったことは確認できた。
担任のガリレードに衛兵にその旨を伝えさせて、宮廷魔術師なり≪呪詛≫に対応できる者で対処することも連絡して貰う。
先日の屋敷襲撃のことを踏まえると帝国が疑わしいが、現時点では証拠が無い。おそらく金属プレートを置いてまわった者も逃亡済みであろうし、捕まえても帝国っぽいところまでしか証拠にならないのではないかと、あまり期待はしていない。
そうこうしているうちに、レーベルク帝国とアルテーラ王国の対戦時間になる。
サラは敵情視察のために観覧席にローブを目深にかぶって移動する。
アルテーラ王国の選手は、≪氷刃≫や≪火炎≫など中級魔法で攻撃をし、レーベルク帝国の選手は≪氷槍≫や≪火槍≫など上級魔法も混ぜて攻撃をする戦闘が繰り広げされていた。これが観客の期待する普通の試合だったのか、非難ではない大きな歓声があがっていた。
帝国の選手も先鋒のみでアルテーラ王国を5人とも下していたが、まだ余力があり、色々と隠している気配であった。
アルテーラ王国が最下位に決定したところで昼休憩になったので、サラは医務室に戻る。仲間の選手4人の様子では会話はできるが、昼からの試合に臨むのは無理とのことであった。
ため息をつき、サラは昼食にでもしようかと考えていたその時、衛兵が1人の少女を連れてくる。
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