第356話 貴族冒険者パーティー2

「冒険、ダンジョン攻略は命の危険もあり大変ですよ」

というリリーの話に対して

「あら、またセドリックたちに手伝って貰ったら良いと思いますよ」

とフェルールが言い、ワチエダンジョンでフェルールと一緒のパーティーであったセドリック、ジルベール、ランベールがその場に呼ばれてくる。


常識のあるセドリックが

「ディアリス様、アリアンヌ様はまったくの未経験、フェルール様は経験がおありですが既にサラ様たちとはかなり差がついてしまっております。まずはディアリス様とアリアンヌ様が安全地帯で経験を積まれてからがよろしいかと存じます」

と発言をする。

「そうね、家に帰って、従士の誰かに付き合って貰えないか相談するわ」

「私も家で相談します」

と、ディアリスとアリアンヌは返事をする。


「私も学校だけでは伸び悩んでいますので、久しぶりにセドリック達と出かけて魔法訓練したいですね。人が足らないときはご一緒させて頂きますわ」

とのフェルール発言に、セドリックたち3人は苦笑いになる。


結果、ディアリスとアリアンヌは冒険者登録をして、それぞれの実家である男爵家と騎士爵家のメンバと初心者訓練をしながら少し実力をつけて、フェルール達と冒険をすることになりそうである。


自分たちが一緒に行くことになり、完全初心者の貴族令嬢に何かあったら大変なので、それなりに各家で責任もって対応して貰えるようになり、苦労人体質のリリーは正直ほっとしていた。

サラとジルベールは何とでもできると思っていたのか、そこまで気にしていなかったが、リリー、セドリックとランベールは目線で慰め合う。



フェルール、ディアリスとアリアンヌの3人がサラたちと同じところにたどり着くことは難しいであろうが、鉄級レベルや銅級レベルの狩場で、ハイキングのようなイベントをすることになるのかもしれない。

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