第332話 契約魔法基礎2
授業が終わった後には、リリーたちが
「どうだった?もう大丈夫?」
と集まって来たが、もうすっかり体調不良は回復しているので、その旨を皆に言い安心させる。
サラは初級であっても魔法の効力がある契約魔法を初めて体験し、ぜひとも契約魔法を習得したいと考えていたら、魔剣ストラデルが、
『そなたは既に我やシルビーなどと≪契約≫をしているではないか』
と念話で話しかけて来た。
言われてみれば魔力提供のかわりに魔法行使をする契約を、魔剣ストラデル、水精霊シルビー、天使マルカルロと既に結んでいるサラは、魔法陣の書かれた羊皮紙を使ってはいないが契約魔法の一種を実施済みと言えると理解した。
その意味では、奴隷である扱いをしないようにしていて忘れやすいが、ミーナとの奴隷契約の主人もサラである。
リリーは親から手形を貰っていたし、ハリーはロック鳥の従魔ガンと従魔契約をしている。
契約魔法はかなり身近な物であることを再認識する。
帰宅して、皆でそろって昼食を取るときに、隣家で魔道具屋を営むカーラに契約魔法について尋ねる。
「そうね、商売をしていたら契約魔法が良く使うと思われるかもしれないけど、大きな取引とか余程大事なときでないとそんなに使わないわよ。あなたたちも店舗を持って、販売や納品など色々としていても、まだ契約魔法をしていないでしょ?」
と言われ、なるほどと思う。
「初級の拘束力はあまり強くないけれども、習得してもいたずらに使ってはダメよ」
と念押しをされる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます