第321話 クラスメイト来店
実技が終わると、今週の講義は終わりになる。入学してはじめての週末になるのもあり、フェルールがサラたちに
「この週末、家に遊びにいらっしゃらない?ダンジョンのときにご一緒だったハリーさんやカーヤさんも一緒に」
と誘ってくる。フェルールの取り巻きたちが
「あら、私たちもよろしいでしょうか?」
「皆様のお店も拝見したいですわね」
ということで、結局はサラたちの店舗兼住宅に翌日の朝に集まった後にフェルールの家に行くことになった。
サラとリリーはいったん家に帰りその旨をハリーたちに伝えて、翌日のお茶菓子などの用意に走り回ることになった。そのついでに、サラはリリーのために各属性の触媒も多めに調達しておく。
翌日、店舗前に上等な馬車が2台到着する。中からフェルールと取り巻き二人が降りてくる。
その場で改めてハリーたちの紹介になる。
「ハリーです。リリーの兄です。フェルール様とダンジョンでご一緒していました」
「カーヤです。同じくダンジョンでご一緒していました」
「従業員のミーナです」
「ディアリスです。フェルール様と幼いころからご一緒しています」
「アリアンヌです。同じく幼いころからご一緒の一人です」
早速と店舗に案内する。客の3人は革鎧や剣よりはスクロールなどの商品が気になったようであるが、いったんは応接室でお茶にする。用意していた茶菓子と、手土産に持参されたお菓子を、ほとんど女性ばかりでどんどん減らしていく。
「若くして商店街表通りの店舗を持たれているなんてすごいですね」
「冒険者で銀級ばかりのパーティーというのも」
という会話の後、鍛冶設備や薬草畑も見学していく。ついでに、隣のカーラの魔道具屋も見に行く。
一区切りつくと、ミーナを店舗留守番にしてサラ、リリー、ハリー、カーヤの4人も馬車に乗り、フェルールの家に移動することになった。
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