第302話 高級防具

それからもしばらく平日4日は生産や訓練、週末2日で王都ダンジョン攻略を続けた。


ダンジョン攻略では、順調にミーナが習熟するのと、攻略も進む。

23階は森林エリアで白猿ホワイトエイプ、24階は草原エリアで牙虎サーベルタイガー、25階は街タイプの遺跡エリアでマミー、26階は河川エリアでリザードマンであった。

今までのダンジョンと違い、行先で別の冒険者と出くわさないため、変なトラブルもなくありがたい。


宝物は、中級魔法≪火炎≫のスクロール以外は、貨幣、中級魔法回復薬、中級片手剣であり、スクロールだけ自分たちの店舗商品にするが、他は買い取り所行きなどにした。

討伐証明も提出し、ミーナが銅級相当に認められたが、裏条件を満たしていないため銅級冒険者の身分証明は貰えていない。



そうこうしていると、リリーの誕生日になる。

高級皮革素材も入手できるようになったので、高級下位まで製作できるようになり、皆の革鎧の更新をこのタイミングで行う。

前衛のハリーとカーヤは金属補強もしているため、そこはカーヤにも手伝って貰っている。


その他に平日の訓練では、ミーナの識字や計算が普通に店員をするのに十分なぐらいになった上に、契約関係も少しは覚えることができた。このタイミングで、カーヤも投石の上級武技≪強投≫を覚えることで、他メンバと同様に接近前の敵に遠隔攻撃を訓練するようになった。

合間では、ハリー、カーヤ、ミーナなど採掘できるメンバは暇を見つけて、王都ダンジョン11階の鉄鉱石の坑道に行き採掘を繰り返した。

サラも、カーラの店頭商品を鑑定させて貰うのと合わせて、たまにカーラの手元にくる呪いの魔道具に対して≪解呪≫を行うことで習熟を図る。また、魔法回復薬を納品する店舗でも鑑定をさせて貰っていることで、≪簡易鑑定≫の習熟も上がり、魔法無でも色々なものの品質はある程度分かるようになってきた。

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