第233話 氾濫偵察
ゲレの街から魔の森の奥に偵察に向かう4人。
以前に半年ほど滞在したときよりも圧倒的に魔物との遭遇率が高い。ただサラたちもかなり成長したのと、カーヤという斧士、ガンという従魔ロック鳥という仲間も増えており、遭遇する魔物たち、主にオークは短時間で殲滅して進む。
だんだん白猿や牙虎が多いはずのエリアになっても、オークとの遭遇率は相変わらず多い。それでもオーク村のようなオークの住居地は見つからない。
野営でも襲われる前提で覚悟していると、やはり複数回の襲撃があったが、オーク数匹のため直ぐに殲滅して再度寝ることに割り切った。
3日目に目的と思われるCランク以上の魔物しか居ないと言われるダンジョンに到着した模様であった。山の中腹に聞いていた通りの洞窟の入口があったからである。
ただ、そのふもとにそれなりの規模のオーク村があった。せいぜい30匹程度しかいないため、ここからあれだけのオークがあふれたとは思えず、よく観察すると、村の奥、山のふもとにももう一つ洞窟があり、そこからときどきオークが出てくるのを発見した。
同じ山にダンジョンが2つ、Cランク以上の魔物のダンジョン、Dランクのオークが大量発生のダンジョンということであろうか。
何にせよこれ以上の被害を望むものでないので、オーク村を殲滅し、続けてふもとのダンジョン攻略を目指す。
「それって偵察か?」
というハリーに誰も答えない。女性陣はオークへの忌避感が抑えられないようである。
オークが30匹ほどはいるため、念のためサラは水精霊シルビーと悪魔ストラデルの両方を召喚し、ロック鳥ガンも参戦させる。後工程もあるため、万が一も回避するためである。ただ、今となってはCランク魔物のオークで、遠隔攻撃手段もない相手では過剰戦力であったようで、早々に戦闘は終了する。召喚をいったん解除して、前衛に≪回復≫をして、魔力回復薬を飲んで、魔剣で吸血と魔石回収だけする。他のメンバは価値があるものが無いか村を見てまわり、低品質の武具以外ないことを確認すると建物を燃やしておく。
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