銀級冒険者サラ
第219話 目標共有
銀級冒険者になったハリーたち3人と銀級相当と認められたカーヤ。今後の目標を話し合うことにした。
こういう音頭を取るのはやはりリリーが得意であり、口火を切る。
「まず私ね。英雄譚や先輩冒険者にあこがれて弓士はやっているけど、毛皮職人で店舗を出すのも目標だったわ。でも、思いもよらずこんな歳で達人の銀級冒険者に成ってしまって戸惑っているのが正直なところ。サラのお陰でBランクを倒した感じもあり、経験が全然足りていないと思う。上位の冒険者になると高ランクの魔物の素材も手に入るし、若い間は冒険者、年を取ったら毛皮職人も良いかも。身近なところでは、12歳になったらサラと一緒に魔術学校に行くために、もう少し魔法を覚えた方が良いのかな。こんなところかな」
「似たところでは私かな。鍛冶屋で独立するのが目標で、この街で生まれ育ったから素材採取のために冒険者をしていたけど、同じく今の状況に戸惑っているわ。ワチエの街の外に出るのも、鍛冶屋の視野も広がるだろうし色々な意味で価値があると思うし、それで銀級に成れたらさらに道も広がるだろうし。だから、皆がワチエの街を出るときに同行させて貰いたいわ」
「じゃあ俺ね。俺はリリーと同じで英雄譚や先輩冒険者にあこがれて剣士をやっている。料理は焼いた肉だけでは嫌だったからだけだし、採掘も鍛冶も流れでやりだした。従魔もその道に進むのか、と言われると違うと思う。でも魔法は向いていないと思うから魔術学校には行かないつもり。このまま冒険者を行けるところまで行ってみたい。でも正直、銀級に実力は伴っていないし、もっと経験して裏付けをしたい。今の自分の成長はサラの力のお陰だから、まだサラと一緒に居たいかな」
「私、大したことはしていないけど・・・私は亡き母が魔女だったから魔女にあこがれて、師匠にお世話になって、師匠が金級で色々とできるから私はまだまだとしか思えなくて。今は師匠も見せてくれなかった魔法も色々と覚えることができて、すごく楽しい。もっともっと色々な魔法を知りたいから魔術学校には行ってみたい。このダンジョンも魔道具が入手できるから面白い」
「このダンジョンに来て半年過ぎたしそろそろ伯爵領都サイユに帰って親とかに顔を見せないと行けないし、もう少しだけダンジョンを頑張ったら、カーヤを連れて帰りますか」
と最後にリリーがまとめる。
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