第194話 魔導具ツルハシ2

出口から地上に出ると8人のペンダントが、銅の意味の濃い茶色に変わっていることに気付く。


まだ昼過ぎで空は明るい。

冒険者ギルドに作成した範囲までの20階の地図を販売する。21階からの地図について確認すると、21階からは20階までの2倍の広さであり、地図も4倍の価格になるが、必ずしも売られているとは限らないとのこと。

21階、22階は森林と砂漠であり、21階は最初の部屋と下への階段の位置関係だけの簡単な地図は販売しているとのことであったので、購入しておく。22階の地図は無いらしい。


ハリーはランベールと買い出しに行き、サラはフェルール、セドリックと一緒に神殿に行く。ジルベールはどこかに消えていた。


リリーとカーヤは魔道具屋でツルハシの鑑定を頼んだところ、やはり見覚えがあった通り≪頑丈≫のツルハシであり、前にも見つけてカーヤが使っているのと同じであった。売却するのも勿体ないので、一番力があるハリーに次の洞窟エリアで採掘をさせるか、と2人で話す。


その後リリーはカーヤと一緒にカーヤの実家に向かう。せっかく空いた時間のため、カーヤの両親に商売に関する教えを請いに行く。自分の実家は宿屋であり、同じ商売とはいえ分野が違う。リリーは毛皮職人も意識しているため、職人で販売店舗も持っているカーヤの実家の鍛冶屋・細工屋は聞きたいことが盛りだくさんなのである。




一方、フェルールとセドリックに付き合って神殿に向かったサラは、フェルールたちが20階の無事の探索について御礼の御参りをしたのを見届けて、分かれる。セドリックはその後に急ぎで伯爵に手紙を書くことはサラのあずかり知らないことである。


サラ自身もそのまま無事のお礼で参拝すると、何か声が聞こえる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る