第146話 魔法訓練進捗

魔鼠のスケルトンを作成した後、蝙蝠の死骸にも挑戦しこちらも3度目に成功した。

入口の床と天井に目立たないようにそれぞれを配置して見張りにすることにする。


ハリーが焚火で料理をしてくれた後、サラが≪熱湯≫はまだできないため≪水生成≫での水を≪火球≫で温めたお湯で濡らした布で顔などを拭く。それぞれ武具の手入れもし、魔法の訓練もする。

サラはその≪熱湯≫と≪乾燥≫のための並列動作の訓練と、空間魔法≪簡易結界≫、付与魔法≪炎付与≫のさらなる習熟が中心である。


ハリーとリリーは空にした魔石に魔力を貯める訓練の成果か、≪水生成≫の量が増えていた。ハリーは自分の水筒量程であったのがその2倍に、リリーは大鍋程であったのがその1.5倍に。ハリーは武技の≪肉体強化≫の効果も高まっているのかも、と言う。やはり魔力操作と魔力使用の訓練には有効であると思われる。

魔力がある程度は貯まっていた魔石は魔剣に吸わせて、また無色透明に戻しておく。

リリーは≪そよ風≫をかなり習得していたので、周囲警戒にも便利な≪集音≫を次の練習対象にする。


食事、手入れ、訓練等も行い遅くなった後は、三交代で見張りをすることにして眠りにつく。


何事も無く朝になり、朝食を取った後に焚火を片付けているとき、サラはスケルトンをそのまま魔法の袋に入れようとしてみたが、入らない。魔法の袋には生物は入れられないと言われるが、スケルトンなどアンデッドも含まれるようである。

連れて行くと他冒険者との不要なトラブルの基になりかねないため、魔力を抜いて骨だけにしてしまうことにした。


その後も順調に探索は進み、すぐに5階に到着。光る床を経由しておいて、地下5階も続けて探索することにした。地下5階でも特に問題は発生しなかったが、広かったため地下6階に到着したときに夕方ごろであり、一度出口に戻ることにした。

転移で戻り、魔物の素材、スケルトンにした2体以外を納品して宿に帰り休むことにした。やはり野営より宿のベッドの方が休息できている実感がわく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る