第98話 スケルトン
地下遺跡のダンジョンで潜ってすぐにスケルトン5体に遭遇した6人。
発見したタイミングで、弓の2人を含めて遠隔攻撃ができるものは頭蓋骨を狙う。ハリーの短剣投擲も実施する。手前2体は遠隔の間に倒すことができ、奥3体も接近してすぐに殲滅することができた。
スケルトンからは魔石だけ回収して、残骸は可能な限りで通路の端に寄せておく。
端から順に部屋もあけていく。洞窟と違い蝶番もある扉がある。ダンジョンとは不思議な仕組みである。
部屋や通路の所々にスケルトン、もしくはスケルトンソルジャーやスケルトンアーチャーが待ち構えていた。アーチャーは遠隔攻撃をしてくるので厄介であるが、こちらにも盾が2人と遠隔攻撃できる者が複数いるため、問題なく処理していく。
戦利品はスケルトンたちが使用していた武器と魔石になるが、武器は傷んだ低級品ばかりで、例えば投擲に使える短剣でもあれば使い捨てにでも良かったのだが通常サイズの剣ばかりであり、消耗品になる矢のみ回収した。どういう仕組みか、残った死体と同様、一緒に置いておいた武器も気づけば消滅していて、ダンジョンが吸収したのだと想像される。
約1日かけて地下1階をくまなく歩きつくす。
扉に毒針の罠があったり、通路に矢が飛んでくる罠があったりしたが、回避もしくはサラの≪治癒≫や魔法回復薬で回復させて事なきを得た。
地下1階はもともと地図に隙間はなく隠し部屋の気配も無かった。
地下2階に下る部屋が大きく、ボス部屋と思われたので後回しにしていたが、残るはその部屋だけになる。部屋の前で小休憩を行ってから扉を開けて侵入する。
部屋にはひときわ大きなスケルトン、ジャイアントスケルトン、おそらくCランク魔物と、スケルトンソルジャー、アーチャーが数体ずつ待ち構えていた。
先輩盾使いハルトとハリーが交互に盾の武技≪挑発≫を使って敵を集めつつ、弓士のアルクとリリー、≪火炎≫を使うサラがまずはアーチャーを狙う。両手剣のヘルムは後ろをまわり背後からソルジャーを1体ずつ倒していく。
数は多いもののジャイアントスケルトン以外は早々に倒しきる。巨大な剣を振り回すスケルトンに対しても、盾で防ぎつつ、遠隔で頭蓋骨を狙ったり、右足に攻撃を集中したりすることで特に大きな怪我もなく討伐を完了する。
盾役の2人に≪治癒≫で回復し、その後はその部屋で野営にする。扉をしめていたら襲撃もなく無事に一夜を過ごした。
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