第86話 中級武器
発奮したハリーとリリーはそれぞれ冒険者ギルドで、投擲短剣の武技≪穿孔≫、体術の武技≪肉体強化≫を習得する。
また2人は、ゲレの街で稼いだお金で、品ぞろえが豊富な領都にいる間に武器の買い換えをすることにした。
ハリーはショートソードとスモールシールドを、リリーはショートボウとショートスピアをそれぞれ中級にする。ハリーの投擲用の短剣とリリーの予備武器の短剣は、財布的に低優先と考え買い換えは控えることにした。
やはり中級装備は本職、一人前の職人の業のものであり、それだけの値段でもあるため、ハリーとリリーは財布がかなり厳しい状況になった。
新調した武器を試したいこと、また稼がないと財布がしんどいこと、そして実戦でもっと成長したいことから、ゲレの街にまた行きたいとサラを誘うのであった。
サラも成長を実感できたゲレの街に戻ることは望むところである。
3人は改めて保護者達に相談し、今後も3ヶ月に1度は帰ってくる約束で、ゲレの街への出発を了承するのであった。
了承を得られた3人は、ゲレの街へ行くための準備を始める。
前回を踏まえて、荷物を減らす工夫を考える。宿に置いておくもの、常に持ち運ぶもの、野営のときのみ持ち出すものに区別する。毛皮処理の道具や調合の薬研(やげん)等は宿においておけるものであり、まだまだ一流品をつくれる腕でもないので物品に拘らず、ゲレの街で中古を調達すれば良い。常にも身に着ける最たるものは武器であり領都で購入できた。ハリーの調理道具は常時、宿、野営時のそれぞれで使い分けることにし、いずれもゲレの街で中古を調達することにした。あと領都で購入しておくものとして、かさばらなく便利な野営道具は品揃えが良いここで選ぶことにした。
またサラは、2人が武器を買い換えたことを聞き、右手には成長する魔剣の短剣があるため、左手用の通常短剣を中級のダガーに買い換えておいた。
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