第77話 ダンジョン
自然洞窟や遺跡に魔物が単に巣食っているだけの、領都の近くの蝙蝠がいた水精霊シルビーが棲む洞窟なども広義ではダンジョン、魔窟である。
狭義のダンジョンは、魔素が集まりやすいところに魔物が自動発生することで出来るとも言われている。そのままさらに魔素が濃くなると巨大な魔石ができ、洞窟などその構造物自体が大きな魔物であるかのように成長し、人を呼び寄せるためのエサである宝物を用意しておきながら、魔物や罠を設置したり、成長することで階層を増やしたり奥行きを広げたりするようになるとも言われている。この行動から、通常の魔物が人を襲うのと同様に、ダンジョン内で死亡した人から魔力を吸収して成長すると想定されている。
そして通常の魔物と同様に、その巨大な魔石を壊されたり奪われたりするとダンジョンは死亡し成長しなくなる。その巨大な魔石はダンジョンコアと呼ばれることもあり、このダンジョンコアを壊すか持ち帰るかするとダンジョンを制覇したと言われる。
ただ、これらは魔物の発生原因と合わせて解明されきってなく、様々な学説があるうちの1説である。
一度制覇されたダンジョンもしばらくするとまた魔素が集まって来てか、再度ダンジョンコアが復活することが多い。
この性質を活かして、魔物の素材や挑戦しに来る冒険者を当てにして、ダンジョンを中心とした街ができているところもある。
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サラ達も英雄譚などでダンジョンに対する憧れはあり、心惹かれる。
もう少し成長し慣れてきたら、近場の低レベル魔物のダンジョンに行ってみたいと話し合うのであった。
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