第43話 事後処理
森の遺跡で起きた内容の推理を聞いた後、職員たちから事後処理の相談をされた。
「今後のことも踏まえると、壁の魔法陣を消す。そして夜にアンデッドが発生するかを確認し、もし発生したら討伐して魔石回収をすることで、翌夜に再発生するかを確認する。これを繰り返して安全が確認されたら完了とする。これは先輩冒険者への依頼とする」
冒険者ギルド職員のヤニクは言う。
「回収してきた武器は欲しいかい?」
と聞かれるも、
「特に良い物でもなかったのなら要らないや」
「何か怖いし要らないわ」
とハリーとリリーは答え、サラは首を横に振る。
「なら、遺品として欲しい人がいないかをしばらく確認して処分することにするよ」
続いて魔術師ギルド職員のモーリックから、
「魔導書と魔法陣のメモは引き取るがどうする?」
との質問に
「売らない」
とサラは首を振る。
「それも良いよ。死霊魔法その物を知ることは悪ではない。私もその知識でこのように推理できるのだから。ただ、くれぐれも知識を悪用しないようにね」
とだけ念押しされる。
結果、冒険者ギルドからは遺跡に関する情報提供に対して3人に銀貨1枚ずつが支払われることになった。武器の引き取りは銀貨2枚になった。
また、はぐれ狼と骸骨の戦果については、魔石と牙をサラが、その他の肉や毛皮などはハリーとリリーに分配した。
さらに魔導書はサラ、武器代金はハリーとリリーに分けることにした。
会議室で解散する間際、モーリックから師匠の名前を問われたサラがエミリーと答えると、なるほどと勝手に納得していた。
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