管理者〈アドミニスタ〉
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「ナギ!おはよっ!」
「ん…」
目を開けると、俺を覗き込むルルアがいた。辺りは既に明るい。無事に朝を迎えたようだ。
「おはよう、ルルア」
俺は身体を起こし、ルルアと共にテントから出る。
「おはようナギ!ぐっすり眠ってたな!」
外ではノノとマイルが野営の片付けを始めていた。
「お陰様でな。悪いな、見張り任せちゃって…」
「気にすんな!」
俺も二人に加わり、テントを解体する。…なんか夢を見ていた気がするんだけど……なんだっけ?
「ほれ、ナギ!」
片付けが済んだところで、マイルが携帯食料を投げてよこす。この世界の携帯食料…乾いたパンのような食感で、味気ないが…不味くはない…かな?
「よし、じゃあそろそろ出発するか」
「おう!」
簡単に朝食を済ませ、俺達は三日目の旅路へと踏み出した。
♦
「ルルア、下がれ!」
出発して早々、5体のコボルトの集団と遭遇。ルルアを後方に回し、俺とマイルが前に出る。数が多いな…俺は警戒する。
「…え?」
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
パッシブスキルを習得しました
・【気配感知】Lv1
・【調整】Lv1
・【診断】Lv1
・【威圧】Lv1
・【鑑定】Lv1
・【指揮官】Lv1
・【不屈】Lv1
・【MP急速回復】Lv1
・【AP急速回復】Lv1
・【HP自然回復】Lv1
・【
・【急速成長】LvMax
ジョブの熟練度が上昇しました
【中級剣士】から【上級剣士】へ
【中級魔導士】から【上級魔導士】へ
【下級神官】から【上級神官】へ
クラスアップしました
それに伴い、計17個のジョブスキルを獲得
詳細を確認しますか?――Yes/No
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「なんだ!?…これ」
「大丈夫か!?ナギ…ってなんだそりゃ!?」
不意に俺の前に表示されたポップアップ。おいおいどうなってるんだ!?急に大量のスキルを習得したぞ!?…詳細確認…といっても、今戦闘中!!
「と、とりあえず目の前の敵だ!マイル!」
「お、おう!【炎剣】!!」
俺はマイルと共に敵に突っ込む。何が起こってるかわからないが、先ずはコイツ等を片付けてからだ!
「ゲゲッ!…」
「お!?」
眼前のコボルトを斬りつける…コボルトは光となって消滅…
え!?スキルなしで一撃!?……上級剣士にクラスアップしてステータスが上昇している!?
「ゲギャ!…」
「ギャヒ!…」
続けてマイルが二体のコボルトを屠る。の…残り2体…
「【ファイア】!」
ルルアが炎の魔法で1体を撃墜!
だがそこへ残ったコボルトが跳びかかる!!
「ルルアたんに…近づくなー!…【
「ゲギュッ!!」
ノノが鉄人形でカウンターをお見舞い!コボルトは消滅。リザルトが表示され…
「お?…」
「え?…」
「ん?…」
レベルが…上がった。サイクロプス戦でレベルが上がったばかりなのに?…これでレベルが29に…。ノノとマイルもレベル28へと上がったようだ…もう何が何だか…
「ナギ!お前なんかスゲーことになってなかったか!?」
「ちょっと待ってくれ…ステータスを確認してみる…」
ピコン――
「?」
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【識別】Lv7のスキルが
【解析】Lv1へと進化しました。
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おいおい…ホントにどうなってるんだ!?…急激に色々変わりすぎて頭が追い付かないぞ…こんな予兆もなしに大量のスキルを習得しても…管理しきれないぞ…
『困惑しているな、少年。ならばコレは私からの餞別だ…私にはもう不要なものだ。有効に使ってやってくれ』
「!?」
不意に聞こえた気がした男性の声。この声!…確か夢の中で…
ピコン――
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【解析】【鑑定】【診断】【調整】の
スキル及び、スキルポイント10を代償に
新たに【
作成しますか―――Yes/No
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俺自身に、明らかな変化が起こっていた。
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