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「この世界には100以上の国が存在するが…どこの国の領土にも属さない、
俺はマップを操作しながら話を続ける。
「まずは力をつけながらこの世界を旅して、俺達の拠点となる場所を見つけよう。この世界の政治事情や…いや、あまり先の話をしても仕方ないな。まずは俺達の拠点、ギルド本部を作ることが当面の目標だ」
「オレ達のホームか…いいね!上がってきたぁ!!」
「まぁその前に、ルルアをちゃんとクルド村へ送り届ける!これが最優先事項だからな」
「わかってるって!」
「…獣人族は差別の対象になりやすいらしくて、クルド村も外界との繋がりがほとんどない村らしい。俺達を見て警戒される可能性もあるから、慎重にな。出来れば、クルド村の人達とも友好な関係を築きたいと思ってる」
「そうだなー…ルルアを送り届けて、ただサヨナラってのも寂しいしな」
「ルルアたんとは…ずっと友達…」
「俺達の計画としても、友好的な人脈は多いに越したことはないからな」
「じゃあさ…」
その後も俺達の話し合いは暫く続いた。
♦
「ナギ、そろそろ休めよ。サイクロプス戦で疲れてるだろ?今日の見張りはオレとノノで交代でやるからさ」
「…そうか?わかった、ありがとう」
時刻は12時を回り、マイルの言葉に甘え、俺は自分のテントへと入って休むことに。
「じゃあ、おやすみ」
「おう!しっかり休めよ!」
「おやすみ…ナギ」
俺はテントに入り、横になる。…確かに今日は疲れたな。明日からも忙しい、今日はゆっくり休ませてもらおう。
俺は目を閉じると、あっという間に寝入ってしまった。
♦
『更なる力を求めるか、少年…』
だ…れだ?この声…どこかで…
『気に入ったぞ、少年。お前の創る国とやら…この世界に何をもたらすか、楽しみにしている』
頭がふわふわする…目が…開けられない。誰だ…何を…言っている?…
『お前の望み、叶えてみせよ…この力、使いこなせるか?少年…』
意識が…遠のいていく…
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ユニークスキルを習得しました
・【
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この時、静かに…だが確実に世界が動き出そうとしていた。
1人の少年の、今はまだ小さき想い、可能性が…この世界を大きく動かすこととなる。
その少年の目覚めを…いち早く察知した者達が、動き出す。
♦
とある神殿…
「こ…これは!!」
台座にまつられる様に納められた、小さな鏡…。突如その鏡が強烈な光を放つ。
「神官殿!…これは!?」
「間違いない…また一人、目覚めたか!…伝説が、再現される時が来る…」
♦
とある城、王の間…
「……!!」
「ん?…どしたん?ルイン?」
部屋の中央…玉座に腰掛ける者。純白の髪に、赤い瞳…。
「…いや、何でもない。ただ…」
「ただ?…」
「また面白くなる…予感がする」
♦
とある広間…
「器が目覚めたか…何としてでも探し出せ!!この世界に終末をもたらす者共を根絶やしにするのだ!!」
「「「はっ!!!」」」
広間に集まった大勢の者達の声が
♦
暗闇…
「あぁ!…遂に、遂にお目覚めになられた!私の主となられるお方が!…」
一切の光がなく、闇に閉ざされた空間に声だけが響く。
「お前達…
暗闇から、いくつかの気配が消え失せる。
「あぁ!我が君!我が
♦
激動の時代が、始まろうとしていた。
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