第7話

「今回はエックス研究所に入ること。 新型ロボットがあるそうよ。 そのロボットは戦闘の機能もついている。 何かに関係している可能性はあるわ。」

「了解。」

 使える通信手段だ。 距離は地球内だったら使えるそうだ。

 電波に妨害されることはない。 また、別の手段に変更してできる。

 俺の時代にはこんなものはない。

「あなたにこれを渡すわ。」

 アンはボタン電池ほどの大きさのものを渡す。

「いちいち変装のものを用意する必要はないの。 ボタンを押せば、あなたの体のサイズのものが出てくるわ。 サイズも変更可能よ。 研究所だから白衣だけでいいわ。 カギはどの階にも対応できる。 怪しまれる心配もない。 カギがここの従業員として偽装してくる。」

「犯罪のやり放題だな。」

 俺とアンは研究所の出入口をくぐった。

 人は少ないようだ。 ロボットが壊れたときのために整備員が待機している。

 後、研究者もいるようだ。

 俺らとすれ違っても何も気づく様子はない。

 他人には無関心のようだ。

 トップシークレットの部屋に入った。

 アンはデータを開く。

 銃が装備されている。 エネルギー波を使うようなものはない。

 だが、ロボットの動力源は脅威となるものだ。

「A-100は危険だ。 なぜこんなものを。」

「簡単よ。 他国との戦争に備えたものよ。 どこの国も似たようなものよ。 いつロボットが暴れてもおかしくないわ。 ロボットにはロボットで制する。 私たち人間はあまり勝ち目のないものよ。 人間は人によって出来が違う。 ロボットならインストールするだけで人間の何十年分のトレーニングを積んだときと同じものになる。 だから、ロボットなのよ。」

 俺は知らなくてもいい面を知ってしまった。 知らなくてもいい部分をだ。

 この先も俺はこんなことを知ってしまうのだろうか。

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