第6話地獄


幼い私はおばあちゃんにおじいちゃんがごめんなさいすれば仲直りができると思っていた。


でも、私は母に何度ごめんなさいしてもいじめれ続けた。


ある冬灯油屋さんが雪やコンコンを鳴らしながら家の前をとおった。

そのときちょうど新しいハンカチに私の名前を書こうとしてた母だが「灯油買ってくる」と言って外に出た。

ペンと新しいハンカチに夢中だった私はペンの蓋を開けハンカチに落書きしてしまった。


灯油を買いに行って名前を書こうとした母の顔が般若になり頭を思い切り殴られた。そして外に放り出された。私は上着も着せてもらえず寒かったし怖かったので何度もごめんなさいをした。

ドアを叩く手が痛かったけど


ごめんなさいと言いながら泣きじゃくり許しを乞うた。でも母は許してくれない。

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