王様のはなし
国難のために、犠牲を払うことを良しとする。
それが間違ったことだと思っていない。
しかし、国民は大義のために犠牲を払うことを良しとしない。
一部の感情を優先することは出来ない。
それが国を動かすということだ。
我はそれゆえに、国民より疎まれる。
しかしだからといって、大義に背くことは出来ない。
我が国王であるゆえに。
たとえ国民に疎まれようと、小を切って大を生かすこの選択を変えるわけにはいかない。
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