隣の部屋からのログイン

春嵐

01 start & epilogue.

 つかれた。

 もう何もやりたくない。


 繁忙期の最終日。

 ここを抜ければ、ひさしぶりの休み。

 ひたすらに大変な仕事だけど。お給料がいいのと、居心地がいいので続けている。


 家に帰って。

 玄関に倒れ込む。

 もうむり。

 もう動けない。


 そうやって、しばらく、じっとしていた。

 やがて、靴を脚で蹴っ飛ばして脱いで。じわじわと、這って進む。


 テレビの前へ。

 モニターの前へ。


 よたよたと椅子に辿り着いて、座って。


 スイッチを入れる。


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