第66話 俺の進路希望調査票に何故か幼馴染の名前がある


ーーー六月某日、三者面談。


「水谷の出した進路希望調査票がこれです」


横山先生が俺の母親に一枚のプリントを見せる。


第一志望 五橋望美


「まぁ、すごいわね。学校中があんたたちの関係を知ってるの?」


「んなわけねーだろ」


「この進路希望は。水谷は只今中間考査十八位。なので、特にこれ以上話をすることはない。あとは、模試が七月にあるな。頑張れよ?」


「先生?」


「何だ水谷」


「忍耐っていつまで続ければいいですか?」


「何の話だ」


「最近、望美から保健体育系の誘惑がヤバくて・・・」


「グフゥ」


「ちょっと、あんたこんな所で何言ってんのよ」


「先生、ちなみに、その第一志望の五橋望美って名前、望美の妹が書いたらしいです」


「そうか。人に書いてもらうんじゃなくて、新しいのやるから自分で書いたらどうだ?」


「えぇ、めんどくさい。それ、亜香里のお守りみたいなもんなんで、そのままでもいいですか?」


「そうか。それなら仕方ないな。んん?よく見れば第三志望の端に小さく五橋亜香里って書いてあるぞ?」


なにいいいいいいい!?



俺の進路希望調査票に何故か幼馴染の名前がある。




ーーーーーー


作者より。ご愛読ありがとうございました!

この物語はここで終了となります。


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次話は作者のあとがきにします。

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