ぽんこつの詩




 駅で1人、手袋に白い息をかけても


 世界が塗り変わるような出会いもなく


 ついていく野良猫すらもいない


 空が高いとか低いとか、よくわからずに


 空のうたに浅い共感


 へんてこな音が電車の襲来をつげて


 青い列車じゃないのが向かってきてる


「あ、新型の列車なんや」


 そう、こんな些細な変化でいい


 こんな日常をわたしは好いていますと


 しめようとしたわたしは気づきました


 世界が真っ白に塗り変わる


 乗り違えて知らない街に辿り着く


 空が濁って雨が降る


 へんてこな音がポケットから聞こえて


「今日学校こんの?」


 のメッセージ。

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