【詩集】添い寝する詩集

サンド

ダンボールの行方



 わたしにしたって


 ぼくにしたって


 本質の俺は本日も


 変わらない


 区切りを変にして気分屋な自分を表現しています結局自分自身のことを語ることこそが文学っぽさを出すための、あるいはオリジナリティを出すための


 こんな理屈をダンボールに閉じ込めて


 誰も立ち寄らない路地裏にそっと


 置いてきぼりにするの。


 仕上げに油性のマジックで


「カクシアジ」と書いたら


 このダンボールの行方を


 知らないままで平気な人になれますように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る