転生に失敗した者の末路

トンケント

第1話

ただの十二年。それが私の生涯でした。

私の自慢の檻は一辺90㎝の立方体です。

定期的に放り込まれる食料に食らいつき水を飲み、腰が曲がるのを実感する日々でした。

ワンと泣くことは許されず、ポロポロとフンが出るばかりです。

私は前世で何をしたのでしょうか?

もう首輪には慣れました。

順従することを覚えました。

これらは後世で活かして生きたいです。

もう考えることは何もありません。

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転生に失敗した者の末路 トンケント @tonkento

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