十三章資料:実質四年、他

■実質四年


(4 years)


 フレームがもう少しで治るといってもパーツや装甲はオリジナルが無いため復元にはかなりの時間を要することが分かっているという報告でありそれにかかる時間をいっている。


 それだけ激しい状態であったということである。特殊なパーツ群が多いので他機のパーツで代用する訳にはいかないという事情もある。



■パートナーがいてこその騎士


(A knight who has a partner)


 要するにパートナーが居ないと騎士一人では何もできないんだぞということを過去に師匠から教わったため。


 この言葉を逆に掛けて居る。


 それだけ師匠を思う気持ちが高いということであるが、少々厳しめではあるのは確かである。



■三年先には発表儀礼がグランシスディア・エイト


(Announcement ceremony will be held 3 years ahead by Gransysdia Eight)


 一年一回必ずどこかの都市で行われているのであるが、三年後にはグランディア・エイトが正式に都市として完成するため、新たな都市の門出を祝いながら発表儀礼を行うこととなっている。


 タイムスケジュールは基本的にあまり変わらないため五年先まで予定が決められている。



■ディシマイカル・F・グリッド侯爵


(Marquis F. Grid)


 EvNRのみに特化された知識と深い慧眼を持ち、EvNRしか創らないということでこの世界では比較的有名な人物。


 因みに昔からそうであったらしい。デザイナー種である。



■EvNR種はかなり高い存命の能力を持っている


(EvNR species have fairly high survival abilities)


 その通りである、通常の原種NR種よりもはるかに高い存命率を誇るとされる。



■勘がささやくのです


(My intuition is whispering)


 これが公爵の持つ力でもあるのでこれ以上は何ともいいようがない。



■人にはいえない頼み事


(Requests that people can't tell)


 御自身で創られていないEvNRの再生など。に掛る言葉である。



■EvNRは独自の領域干渉によるEvNR同士で記憶バイパスと呼ばれるものを構築します


(EvNR builds what is called a memory bypass between EvNRs due to their own domain interference.)


 EvNRが行動する際に独自の領域を持ち行動するその時より強い領域干渉におかれることになり、記憶の発現が魔導的措置によりカバーリングされる傾向にあります。


 三人以上いればさらに確率は上っていきます。


 他のEvNRとの間に独自の強制干渉領域を構築することができます。


 詰まり記憶の覚醒をするにあたり本人と他二人以上のEvNRが居ればさらなる可能性が広がるということである。



■略式認め人


(Informal acceptor)


 略式認め人を調印するのであれば、爵位持ちのナイツお三方にさらに合流していただく必要があります。といっても内密のお話ですので最低ラインで申しますとナイツは五人が望ましいかと思われます。


 騎士位をお持ちの方でも大丈夫です。とのことではあるのだが、再生に該当するので本来は無くてもいいかもしれないが、蘇りの事実を否定するための方便でもあるし誰にも有無をいわせないため略式ながら認めてしまおうということに成っている。



■長期スパンの企みこと


(Long-term plan)


 総長(私)が良くやる企てのことをこの様にいっている、慣れているクララ嬢だからまだいいが、他の者に聞かせられない会話であるのは間違いない。



■付いてる人生だが、その分修羅場の連続


(It's a life that comes with you)


 私の歩みに関してこの様に師匠はいっている。



■厄介な相手


(Awkward opponent)


 ここでいう厄介な相手というのは、幽霊リザードナイツのことである、ことあるごとに進入してきては要らんことをするので総長がこのような表現をする。


「必ずといっていいほど光学迷彩を被って来ては悪さをするからな」とは総長の言である。



■この世界というかドーム型都市は基本的にリサイクル観念がしっかりとしている


(In this world or dome city, the idea of ?? recycling is basically solid.)


 かなりしっかりしたリサイクル観念を持ち全てを分別し再生できるようにしているのである。ウチの基地内でも同じような処理を行っているんだ。まぁ都市の分別よりも細かい自信はあるがな。



■量産原型機


(Mass production prototype)


 生産試作機ということもあるが、生産は意味する範囲が広く、量産というほうがわかりやすいので、量産試作がよく使われる。開発がほぼ終了し、その量産準備段階の終離において、量産における設備、作業上の問題を抽出するために、量産設備を使用して量産担当職場で試しに製作される機体のこと。


 量産試作は通常一次、二次に分けて数か月にわたって行い、その後、量産へと移行していく。


 この場合は一次機であると推測される。



■三鍬形(みつくわがた)


(Three hoe shape)


 前立ての形状のことを指し示しミツクワガタとは通常のクワガタの中心に剣を模した前立ても持つことからミツクワガタといわれている。



■東洋風の銘


(Oriental inscription)


 新素材装甲の外観が鎧武者風に変更されるので機体名のミヒャイルⅡとその装甲をヒジリに譲って新たな名前を考え出そうとしているところでこの話になった。



■旗印に成りますので下手に決められないというのが本音


(The real intention is that you can not decide poorly because it will be a flag)


 支部隊の総旗MMに成るので下手に決められないというのが本音なのですが? とアスカ嬢がいった言葉。


■ヨナ様が噛んで居そうな案件


(The case that Jonah seems to be chewing)


 最高指導者が噛んで居そうな案件にはサポートはするけれども手は出しませんよというクララ嬢からの通達である。


「いいコンビというか、いいお相手だと存じますが?」とクララ嬢が突っ込んでいる。


「悪くない取り合わせで、尚且つ条件も宜しい」とそこに続けて自身のことを語り「私はもう三度も貴方に救っていただいて居ります、それだけでも付いて行く条件にはなりますし。アスカさんの窮地を救うのも一つの手だと思いますが。ここは男らしく腹を括っていただかないと」という様にクララ嬢が総長(私)に止めをさしている。



■ゼロ・アシュロス


(Zero Ashros)


 グランシスディア・ゼロ都市内に本社屋を持つ事務機材メーカであり事務机なども扱っているそこそこ大きいメーカー。


 現在支部隊長室や他の中隊長室でもつかっており比較的お世話に成ることが多いメーカであるともいえる。


 通信設備群はギルド専用のものだが、机や椅子・棚・仕切りなどは調達しやすい所から調達してもいいことに成っているので、グランシスディア・ゼロ支部隊ではここのメーカーのモノを多用しているのである。

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