第九節:略式着任式終了と明日の用意と
「では荷下ろしを、開始させていただきます」と艦長がいった、「今回は、人員もこちらで手配して、おりますので全てこちらで行えますので、データのみをお渡しします」といって上着のポケットから『チップメモリ』を出す、アスカ秘書官長が受け取りに行った。
「ありがとうございます」といって敬礼をする。
「艦長が、歩兵部隊総員降り方ー、開始!」と通信機に号令をかけた。
“ザッザッザッザ”
と音がして、艦長の後ろに、部隊が中隊規模で整列して行った。
そして、一人前に出て来て「中隊指揮官のマリー・アルベルト少佐です」といって敬礼を、実行し「これより、貴下の指揮下に入ります」といって再敬礼をすると、同時に後ろの部隊全員が、
“ザッ”
と敬礼を実施した。
ムラサメ大佐がいった。
「兵舎は、壁面西側の一から順に使ってほしい戦隊指揮官は別だが、小隊指揮官は仕官部屋に案内する。以上」、といったあと続けて、「以上を、持って略式着任式を終了致します」といって式は終わった。
「本艦も、輸送任務に従事しますので、完熟訓練と思い実施致す所存であります」と再敬礼したのでそれには三人が三人とも敬礼を返した。
「貴官と、貴艦の航海の無事を祈ります」と私がいった。
そして艦長と副艦長が艦に戻るのを見送ると。
「では、私は彼らを兵舎に案内しますのでこれにて」とムラサメ大佐がいったのでそちらも敬礼で見送った。
「では、行きましょうか」とケースを一旦サイドカーの間の荷物おきにおいて。
アスカ嬢が言った。
「誰か、付けておかなくて大丈夫ですかね?」と。
「アスカ中佐は、明日からの用意をしなくていいのですか?、五日もありますよ?」と言う。
「そうでした」と困り顔で言った。
「データは、ノインさんと私に転送してください。データはこちらでも読んでおきますので」と私が言った。
「それと、明日は失礼のない様に、重点的にチェックは行って、居てくださいね。私用とはいえ、国賓クラスですし」と華麗な運転を披露しながら。
FPTではなく、アスカ嬢のPtの前に着けた。
「準備は、万端に万端を期してください」といってアスカ嬢を、降ろしながら。
「ワルキューレさんを、支部隊隊長室に呼びますので、周囲の気配には気を配っていてくださいね」とも追加する。
「隊長の私服はこちらで全て用意できますので、問題ありません。今日は、丸一日くるくる回っていてもらいましょう」といって、アスカ嬢が下りて離れたのを確認して発進させた。
先にFPT側から処理をしてゆく、ケースも一緒に持って上がり自室に一旦ケースをおく、その次に一週間用の蒼いスーツケースを取り出して総長の部屋に行った。
そして失礼のない様に服(洋装×五と和装×三)を選んで一週間と少し分叩き込み、水着やら何やら要りそうなものやいつもの洗顔セット等を詰めていく。
そしてコンプレッションバッグに下着類を詰め込み圧縮し、突っ込んでおいた。
さらにプレゼントも、二着ほど突っ込む。
扶桑ふうの簡易装である甚平の特注品と市販品であった。
さらには太刀を用意し太刀袋に失礼にならない様なものを選び、太刀を入れる。
いつもの、魔導直剣やワイヤードウィップ類も付けておく。
あとはドレスコードに従った質素ではあるが上質なものを選び靴やネクタイ類やカフスなどの装飾品も綺麗にしまって行く。
あとはと部屋を見まわし、例の眼鏡をケースに入れるのと、サングラス『
これで、終わりではない。
サコッシュを用意し、『零番』を入れ財布と例のマネークレップもちゃんとクリスタルホワイトのケースに入れ一緒に入れておく。
ギルド証は今も持っている筈であるので、そのまま首かけして持って行ってもらうとして。
マネークレップを別のブラックの多重カードケースに、四つほどプラチナステータスを入れておく小銭入れも突っ込みほぼ準備を終えデータリストに一括変換して入れておくそしてタイムスケジュールと全予約の確認ができるデータリスト五日分を一日毎に分けて出力したものも入れておくそうして準備が整った。
そして地図や周辺データのリストも一緒にサコッシュに突っ込んでおき、かきおきもして入れておく。
「最終日に会社訪問がしたいらしいので正門ゲートでもカッパー二枚を出せるようにしてありますので。その様に伝えてください」と書いたものを四つ折りのメモとして目立つところに入れ込むと、五日目はリムジンで迎えに行きますので、お待ちくださいとも重要なのでメモを入れる。
中身が空でスーツケースにバンドで停められる、デイパックを用意してバッテリーだけ突っ込んでおいた。
あとは土産ものなどで埋まるであろうことを予測して。
全てを整えると。
荷物を引っ張って、FPTの車庫に行きまずスーツケースをトランクにほり込んだ、まぁサイズがデカイのであと五つはスーツケースが入りそうではあった。
右奥に置くとサコッシュを運転席のドアポケットに仕込み、準備は終了した。
太刀は袋のままトランクの一番手前に積んである。
自室に戻り、ケースを確認するとケースを持って支部隊隊長室に行く。
すでにワルキューレ嬢が待っていた。
「ひょっとして、長いこと待ちましたか?」と私が聞く。
「先ほど来たところです、まだ十分経っていません」といったので、胸をなでおろすことになった。
まぁ心臓に悪いったら。
自分のは、あと回しにするとしてケースを、五段階認証で開けると、とりあえずかなり入っていたが、部隊ごとに分けられているため、
まずは一枚ものから確認する、私の分とワルキューレ嬢の分だけであった、そのまま、ワルキューレ嬢を呼ぶ。
来たところへ「これが貴方の階級章などですよ。書簡なども入っているので大切に保管するものは保管し、着けるものは着用する様に。以上です」と言うと。
分かりましたといって帰って行った。
次に自分の分である、まぁこちらも全て予想済みではあるが、開けるとMMLLIが入っていた。准将から付くのかコレと思い。
全てを確認すると、MMLLIに加え階級章と両襟章と両肩章であった。
賑やかになってしまいますね、と思い全てを着用する。
最後に、書簡を開けるとクララ・エスティケットこの者を作戦指揮官とし准将の階級を命ずると簡潔に書いてあった。
第十一章 第一〇節へ
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