第三節:支部隊隊長室改築1
「病院が出来るのがうれしいです」とレオン。
「一般の都市病院とかだとかなり気を使いますし」と
「入ってた人の発言は、非常に
……
ジーンの休暇中には大した話は出て来なかった、だが二つだけ貴重な発言が得られた。
「恨んでいると」グランシスディア・ゼロが恨まれているということではある。
「そしていつか
「四番隊から六番隊が来るのはいつ頃ですか」とノイン。
「四番は今日には着くはずだ。ここにもギルデュースが配備されることに成った」と私がいった。
「五番と六番はまだ時期は決まってはいないが配備されるのは確実だ」と同じギルデュースになると続けた。
「まぁ分けたのは、ギルデュースと我々とではそもそもの
「
「因みに西側にはデザイナー陣もまた来るそうだが、こちら
「今のメカニック八チーム五十六人は皆、南側の担当だよ」と付け加えた。
「はー。良かった」とノインがため息をもらした。
「ギルデュースは担当したことないんですよねー、整備ポートはやったことがありましたから何とかなりましたが」と追加でノインがフォローは入れた。
「あと隊舎は整備班用だからな」と私まあアレと同規模のモノがこっちにあってもいいんだがとは思っていた。
「ギルデュース乗りも我々と同じフローティング・パワー・トロリー【以下:FPT】住まいさ、まぁそういう所では我々は先輩だから気にしなくても大丈夫さ」と私は追加した。
……
「詰め所はブロック
「こっちにも
「こちらにも導入するんですか?」とノインは聞きながら。
「フレーム同じでよく作ったなぁ三階建てなのか」とダイヤは感心したようにいった。
「上層階は風呂とか寝所かなかなかえぇのう」とジーンは思った様だった。
「至れり尽くせりですね」とレオンも興味をそそられた様だった。
「可能なら支部隊長部屋から変更を掛けてもらえないか」と私、この前の一件がなと思っているところへ。
「この前の
「分かりました、直ぐに発注しますので工期をください二日で片付けられますので」とノインがいった。
「特注に出来るかい」と私はノインに聞いた。
「どこを改良します?」といってノインが『データパッド』を開いた……。
「ベンチプレスが置ける場所が一階に欲しいんだ……この前の件もあるしな、あまり隊長室を空けるのは具合が
「走るのは
「後セキュリティー面なんだが……」と私は難しい顔をしながらいった。
「全隊長室に魔物感知レーダーかセンサーがあると嬉しいかな?」と私が続けていった。
「そこらも強化しちゃいますか」とノインが『データパッド』を開いてき書き込みを開始していく。
「まず支部部隊長室でテストをさせてもらえませんかね、それが可能だと分ったら全隊長室に展開しますので許可をいただけますでしょうか……」とノインが試験的な採用について私に尋ねた。
「分かった、全工期はどれくらいになりそうだ?」と私が聞くと。
「部屋の増設と拡張も含みますから三日程いただければ……なんとかなります」とノインが答えた。
「全部で五日?」という私が聞いた。
「いいえ全工程が三日です」とノインがはっきりと答えた。
「よし分かった頼もう、荷物の移動に半日ずつだから全部で四日位か」と私。
「今から総長のFPTの倉庫に一時的に
「判ったよろしく頼む」と私は応じた。
「手の空いてるやつで、力自慢は居るか?」と私が支部隊通信を掛ける。
「三から四人でいいので、支部隊隊長室の引っ越しを手伝ってほしい。
するとメカニックで暇だった人材が集まる、その十数人。
「倍以上集まったか、良く集まってくれた。よしプレハブ設営に半分、ノインの指示で動いてくれ」と私は声をかけた。
「残りの者は支部隊隊長室から私のFPTの荷室へ荷物を運ぶのを手伝ってもらおう、設置まで頼みたい」といった。
「比較的片付いては居るから応接セットとか、棚とかファイル類が主なはずだ、あとは通信機材とかかな」と私が続けていった。
比較的大きな展開式のフタ付きプラ箱も九つ程用意する。
「アスカはこの赤いのに私物を入れて運んでくれ」と私がいったのである。
「クララは黄色いのを使用してくれ」と続けていった。
「私は緑色の箱を使用する」といった。
私物はそんなにないハズなので、すぐ終わるはずである。
残りの箱は「色は青色に統一してあった、六箱ある。こっちの箱は書類やら必要な小物を突っ込んで置いてくれ」
と私がいってまずは緑色の箱を持って、自分のデスクに
私は小物はそんなに多くは無いので、洗顔用品類、身だしなみ用品類、筆記用具やタッチペン等の予備機材を入れていった……。
クララ嬢もアスカ嬢もそんなに多くは無かった様で、直ぐに箱はフタが閉められた。
「さて書類にかかるぞ」と私がいった。
書簡なども含むので、そこそこの物量が出て、青い箱は満杯になったがギリギリ収納できた。
メカニックさん達も、固定電話や各種通信機材類の移動を始めていた。
私達も、箱の移動を始める。
個人のパーソナルトランクケースもデカかったが、軽いので(今でいう所の強化プラスチック製品に近いものであるので嵩の割に軽い)あっという間にプレハブの隣に荷物の山ができた。
思わず、
「
ノインのほうも、ほとんど配線回りも終えた様で。
「プレハブのほうも、出来上がりましたよ」とノインがいった。
「よしあと少しだ、プレハブの中に荷物の設置だ」といって机から運び込んでゆく。
ノインはすでにどこに何を置くというところにしっかりとテープで線を引いていたようで、かなり簡単に設営が進んでいった。
メカニックさん達が通信機材やらその他機材を設置配線していく、この手の作業はお手のものの様でさすがに早く終わり。
各個人のトランクケース、とかを置いて行った。
第六章 第四節へ
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