『前田建設ファンタジー営業部』 マジンガーZの格納庫工費は、レディ・ガガの年収と同額

 マジンガーZの格納庫を作れ! ゼネコンの力で!


 ファンタジー・フィクション世界から発注を受けるという体で、「マジンガーZの格納庫」を建設するシミュレーションを行い、予算の計算まで行う。


「ブレ(イン)スト(ーミング)ファイヤー!」


 この話は2003年当時に実際にあったできごとらしい。

 他にも、「ガンダムのジャブロー」や、「グランツーリスモのレースコース」なども手がけているとか。


 夢のようでいて、現実味のある話まで引っ張り上げる様が面白い。


 バカバカしい企画に、最初社員たちは乗り気ではなかった。

 しかし、「自分たちが関わっている業務の面白さ」に気付き、「実現可能かも知れないという自信」に繋がり、どんどん架空の設備建設にのめりこんでいく。


 よその部署もクレームをよこしてきたが、彼らが本気だと分かると、協力するように。


 永井豪まで出演し、本気度が高い。


 いってしまえばボランティアなので、人によっては「アホくさい」で終わってしまう。

「しょせんファンタジーでしょ?」

 という意見もあるだろう。


 しかし、「架空存在を現実に作り出すために必要な予算と技術」を本気で捻出するという企画は、必ずなんらかの形になって実体化するはずだ。


 彼らだって、一度は障害に阻まれて妥協案を立てたこともある。

 見落としていた回があって、重大な設計ミスが出てしまったこともある。

 だが、彼らは決して諦めなかった。

 

 その結果、見事にシミュレーションを達成する。


「仕事がつまらん」と思っている人は、一度この映画を見てみてはいかがだろうか。

「自分の仕事は誇っていいんだな」と、自信を取り戻せるかも知れない。

 


 積算:マジンガーZ格納庫の総工費は、72億円と出た。



 世界人口から一円ずつもらった金額である。

 ちなみに、レディ・ガガが2011年に稼いだ年収と同額だ。

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