『東京ゴッドファーザーズ』 ただし、ピーナツは鼻から飛ばない。
三人のホームレスが、赤ん坊を拾って育てるドタバタ劇。
監督の今敏が『三人の名付親』というアメリカ映画から着想を得たという。
クリスマスの東京、ホームレスをしている三人が赤ん坊を拾う。
中年とJKは「警察に届けよう」と意見が一致するが、オカマは「自分たちで育てよう」と言い出す。
結局、「本当の親に返すべき」と意見が一致した。
コインロッカーの鍵も同封されていて、そこにある手がかりを頼りに東京中を駆けずり回る。
行く先々で、三人はトラブルに巻き込まれてしまう。
物語はクリスマスから始まる。
が、年明けまで続く話なので、『THE 有頂天ホテル』同様年末に見たい映画。
赤ん坊の親探しに奔走する中、それぞれの事情も浮き彫りになっていく。
元競輪選手という中年の過去もウソで、病気のはずの娘も生きている。
JKは、警察官である実の父親を刺して半年も家出中だった。
オカマに至っては、客とケンカをして店にいられなくなっていた。
そこから、ヤクザの抗争に巻き込まれるわ、救急車がコンビニにツッコむわと大わらわに。
やっとの思いで赤ん坊の両親を見つけ出す。
だが、そこに住んでいた夫婦は借金苦で、家屋も取り壊されていた。
WAHAHA本舗の梅垣義明氏がオカマ役で、梅垣氏の「ろくでなし」も聴ける。ただし、ピーナツは鼻から飛ばない。
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