　娘の夢遊病を治すため、因縁のある街を訪れる母の話。

　夢遊病を患う娘は、「サイレントヒル」という街の名前を常に口にする。

　炭鉱火災によって失われた、いわくつきの街だ。

　しかし、娘を直す手がかりがあるかもと、主人公は娘を車に乗せて現地へ。

　そこは灰がいまだに舞う灰色の街だった。

　迫り来るクリーチャーから逃げ惑う主人公は、一人の老婆と出会うが。

　原作のゲーム未プレイで視聴。

　ゲーム版では男性主人公だが、映画では女性が主人公である。

「ゲーム原作の映画は鬼門」

　と言われている中、本作は大成功を収めている。

「和ゲーの海外映画化」という、もっとも恐ろしい組み合わせにもかかわらず、だ。

　エロナースや、通称「三角様」こと、レッドピラミッドシングも登場する。

　ゲームのような恐ろしさを、しっかりと再現している。

　ただ、原作とはキャラのポジションがまるで違うようだ。

　女警官や、悪魔アレッサなどのキャラは特に変わっていないが。

　映画の内容としては、「狂信者はクソ」という印象だ。

　最初こそ、クリーチャーのおぞましさや執念においつめられ、主人公は何度も心を折られかける。

　話の真相が分かった後は、むしろ狂信者を殺しまくるクリーチャーを応援したくなってくる。

　これほどスカッとするホラーは、珍しい。

　劇中終盤で、廃墟ビルの地下を地図なしで移動するシーンがある。

　主人公は地図のマップを前もって記憶し、「右左右左……」とつぶやきながら歩く。

　コナミ原作のゲームだから、コナミコマンドかな？

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