『ラブ・アクチュアリー』 「クリスマス何見よう?」って思ったら……

 ピーターという黒人の青年が、友人の歌うビートルズの『All You Need Is Love』によって祝福される。


 リーアム・ニーソン演じるダニエルは、妻の好きだったベイ・シティ・ローラーズの曲をバックに、妻の棺を担ぐ。


 実に対照的なシーンである。


  コリン・ファースは、自分の弟が恋人とイタす現場に。

 傷心の彼は小説を書くため、コテージに引きこもる。


 息子まで引きこもってしまい、悩むダニエル。

 困った彼は息子と川沿いのベンチで相談にのる。


 息子は言う。「恋をしているんだ」と。

 

 ホッと胸をなで下ろすダニエル。だが、本格的に相談に乗れないことを悟ったようにも見える。

 

 ヒュー・グラント演じる若き英国首相は、暴言クセのあるお付きに惚れる。 


 なんとか口説こうとするが、自身の役割が重い故か、相手から距離を置かれてしまう。


 だが、お付きが米国首相に口説かれている場面を見て、彼の心は決まった。

「戦争や!(大嘘)」


 

・イギリスが舞台でコリン・ファースが出ているけど、『キングスマン』じゃないよ!


・リーアム・ニーソンが出ているが、アクション映画じゃないよ! ラブストーリーだよ!


・『SHERLOCK』のワトソンが出てくるけど、本作の相棒は女性だよ!


 一見関わり合いのなさそうな人々が、実は繋がっていたりと、そういう関係性を楽しむ映画。


 ちょい役のMr.ビーンが、やったら準備好きなのも、ちゃんと伏線になっている。


 明るい話ばかりではない。

 脳に障害を持つ弟を持つ女性の話は、結構見ていて辛いモノがある。


  偶像劇なので、創作にはちょっと活用しづらい。


 関係性を把握するのが難しい。


 おそらく、5回見ても、相関関係は覚えきれない。


 シナリオは難しくないので、ダラ見がオススメ。

 キャラ相関の妙に「すげえ」と酔いしれつつ。

 

 創作したいならば、素直に一個一個のストーリーを丁寧になぞろう。


 そもそも、キャラ相関有りのオムニバス自体、創作が大変なので。

 オレの場合は


・リーアム・ニーソンの息子

・コリン・ファース

・再起を図る老ミュージシャン


 の順で、追いかけた。


 このように、気に入った誰かを追いかける方法が、自然に話に没頭できる。


 群像劇は小説で挑むべきではない。

 マンガならOK。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る