『究極のハピネスを求めて』 意外な形で幕を閉じるロードムービー
映画監督フェリックスとミュージシャンモーグリの二人が、スクールバスをキャンピングカーに改造して旅をする話。
若くして持ち家を建てるほどのエリート一家に生まれたフェリックスは、早々にドロップアウト。学校中退。会社も退社。
自転車ひとつで、22カ国を回る旅に出る。その時のドキュメンタリー映画を撮る。
セリマ・タイビ、通称「モーグリ」は、成績こそ優秀だった。
高学歴やキャリアに興味を持つことはできず、旅に出ては、そこで受けた影響や体験を歌に変え、ギターをかき鳴らす。
二人は自転車の旅で仲良くなり付き合うことに。ベルリンで生活を送っていたが、騒々しくて汚いだけの生活にゲンナリ。
ニューヨークへ飛び、キャンカーを自作した。
カナダでの旅は、キャンカーの雨漏りから始まった。
ドローンで撮影したナイアガラの滝。
ベッドルームに穴を開けて釣りをする老夫婦。
バンフ国立公園で過ごしているときは、クマも目撃した。
アラスカへ向かう、運転は過酷だった。
映像を見ていると、シートがフワンフワン揺れているのが分かる。
免許を持つ身としては、さぞしんどかろうと思える光景だ。
楽しい旅立ったが、トラブルも発生した。
連れていた愛犬の足が悪くなってしまう。
また、二人はメキシコ経由でアルゼンチンに向かう予定だった。
が、「アメリカに永住するのだろう」と、大使館に勘違いされる。
そのせいで旅の予定が大幅に狂ってしまう。
最悪、旅が続けられない。
たった一人の作業員のせいでビザが下りないなんて。
反対に、メキシコは食事も美味しく、知り合った友人からテキーラをもらえた。
ヤクの大物密売人を知らず知らずのうちに紹介してもらっていたり。
次の日には軍隊に横付けされたりした。
これはあくまで、個人的な意見だ。
オレは最近、ロードムービーをよく見るようにしている。
ファンタジーなどの資料として活用するためだ。
他にも旅行カタログを読みあさったり、実際に街へ行ったりする。海外などはさすがに行けないので、こういった映画やドキュメンタリー番組に頼っている。
バイク旅などの車載動画も大好きだ。
西洋のお遍路ともいえる「カミーノ」を題材にした旅行記や、南アメリカでの体験記など、書籍も多く出ている。
Kindleでは、写真付きのお遍路経験談が100円で買える。
ゲームや架空世界の本だけでは、創作者の世界だけに留まってしまい、限界が来てしまう。
「実際に現地の空気を味わう」、というのは、それだけで見識が広まるだろうと思う。
それを自分なりにアレンジして、創作に活かす。
自分が知らない世界を堪能するという経験自体が、創作にも役立つのではないだろうか。
実はこの映画、ロードムービーとしては結構意外な形で幕を閉じる。
「あーそうなっちゃうのかー」
と言った感じ。
ただ、それまでの経緯を考えると、これがベストなのだろうという終わり方だ。
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