我が家の新政策

あかりんりん

第1話

2020年11月1日より、我が家の政策は大きく変わる事をここに宣言する。


これまで実施されていた


「毎月のお小遣い制度」


を完全に廃止する。


従来、定額制で「○才は○円」というように決めていたが、全て廃止する。


もちろん、それでは不満が増えることは百も承知なので、それに代わり、新たな制度を発表する。


その名も


「お手伝いしたらその内容に応じてお小遣いをもらえるので子供達にはたくさんお手伝いをしてもらいたいという願いがあり、他の理由として元々何もしなくてもお金がもらえるのはこの日本にとっては当たり前で、会社に行けば成果を出さなくても関係なく年功序列で昇給しお給料をもらえるので年だけ取ってプライドはあるくせに仕事が出来ない人を増やしてしまっており、ある大手企業も年功序列制度の廃止を先日発表していたり、年功序列の対義である成果主義を採用し始めた企業も多く、終身雇用制度で一度その会社に務めたらずっと続ける事が大事とされてきたが、目まぐるしく変化する今の時代には合わなくなってきていることに加えて、小さい頃からお金を稼ぐ方法を学ばせるのは良い事だと考えていて、家のお手伝いである皿洗いや風呂洗い、洗濯や料理、片付けなども全て仕事であり、昭和の日本では男尊女卑が激しく母親や女性がこれらの仕事をやるのが当たり前で、男は仕事だけしていれば良いのだという悪い風習があったが、本来は家族全員の仕事なので家族全員がやるべきで、さらに言えば現代では夫婦の共働きも約8割になるため、尚更家族全員参加でやるべきなのだ、ついでに言うと子供が使ったお皿も親が片付けるのは間違いで、自分で出来ることは自分でやるべきなのだ、そうしないと周りの人がやってくれるのが当たり前になり、自分の事すら出来ない人に育ってしまうのだ、だからこそ、この制度を採用し、立派な大人になってもらいたいのだ。制度」


を導入する。


やたら長ったらしい制度名なので、上手く伝わらなかった人がほとんどだと思うので、噛み砕いて説明しよう。


一言で言えば「お手伝い報酬制」だ。


お手伝いを毎日しなくても良くて、がんばれる日にだけがんばったり、欲しいものがあれば、がんばってやってみてね。ということだ。


新制度を開始して、不都合や悪影響が出たらまた検討する。


以上。


読んでいただきどうもありがとうございました。

古き良きやり方や制度も良い所も必ずあるので、何を目的として、なぜその制度にしているのか?ということを考えながら、新しい事を試してみたいですね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

我が家の新政策 あかりんりん @akarin9080

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ