　何ということでしょう。

　今日も客が来なかった。

　おかげで開店初日に仕入れた巨大熊キングベアの生肉がダメになりそうだったので、外で一人バーベキューして食べてみた。

　霜降り部分はとろりとしてとろけるような味わいで、うまかった。

　この分だと、明日にはクラーケンの干物も食べることになりそうだ。

　つーか、本気でどうしよう。

　さすがに明日も客がゼロだったら、いよいよ借金しても引っ越すことを考えないとダメかもしれん。繁盛日誌になるはずだったのに、遺書みたくなってきた。

　周りにライバル店が少ないからこの場所を選んだってのもあるけど、もしかして客が来なさそうだったから店が無かっただけじゃねーの。

　……やべえな。

　この日誌が遺書にならなければいいんだけど。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい