応援コメント

第10話「いいでしょう。五人倒してみせます」」への応援コメント

  • 向上心を持って強豪校でも立ち向かう意識を持ってる高橋くんとただ部活動をやることで得られる青春!みたいな楽しい思い出を求めてる先輩…どっちもわかるから、高橋くんが反論して啖呵を切るのが気持ちよくもあり痛くもあって読みながら悶えました…!
    上を目指してく道がある部活って大変だなぁ…

    作者からの返信

    まあ高橋の感情の押し付けもありますが、そうでないとスポーツ選手としてやっていけないのです。闘争本能と言いますか……難しいですね


  • 編集済

    題材・文章・展開などといった部分はとてもしっかりとされていると思う。
    興味はひかれるし、読みやすくもある。
    しかしながら個人的な感想を言わせてもらうと、表現が寂しく、主人公の心の葛藤が伝わってきにくいと感じてしまった。
    この物語が、片腕をなくし、失意の中にある少年の心の葛藤とその成長にスポットをあてようとしているのはわかる。
    だが、その葛藤が身体の欠損からきている以上、心の動きは身体の状態と切っても切り離せないものであるはずだ。
    なのにここまで読んだ限り、身体の動きから心理を読み取れるような描写がほぼない。
    相手の感情を読み取る際にも、表情筋のひとつ、眉ひとつ動かすことなく、難しい・苦しいといった形容詞に頼りっきりになってしまっている。
    主人公視点の一人称であるのに、主人公の見たものが簡略化されすぎてしまっている。
    大半は形容詞でもかまわないと思うが、物語の盛り上げどころで、肉体とは切り離せないこの小説が、それを描写せずに感情を読者に伝えようとするのは無理がある。
    顕著な部分は7話の部分
    「やっぱり、左腕があった頃のほうが、俺は強かった」
     そう。いかに板崎さんが強くても両腕が揃っていたら二十本取れる自信がある。
     中学の頃はそれくらい、俺は強かった――
    「お前は固執している」
     板崎さんはゆっくりと近づいて見下ろした。
     まるで俺が間違っていると言わんばかりだった。
    「左腕があった頃のほうが強い? それはまだ、お前が『工夫』していないから、そう言ってしまったんだ」

    主人公が自ら作った壁を乗り越えていく場面への、大事な導入部分だ。
    主人公はずっと片腕がないことを、剣道を手放してしまったことを悔しく思っていたはず。もしかしたらなんとかなるかもと希望を抱いた所で、やっぱり腕がないからと、相当な葛藤があると予測できる場面。

    主人公の溜めこんだ想いが、言葉の吐露だけで終わるだろうか?
    むしろなにも言わず、下唇を噛みしめ、失くしてしまった腕を見ないか? もう一方の腕は自然に揺れる袖を掴んでしまわないか?やっぱり駄目だと感じたら、下をうつむきはしないか?
    言葉の後の地文の想いがまったく伝わってこない。

    その表現がまったくないから、後の坂崎さんの『お前は固執している』にどこが?とツッコミをいれたくなる。

    私は橋本さんは小説と真剣に向き合っている方だと感じている。
    文章全体から表現できる力を持っているとも思う。
    だからこそもったいない。
    『目は口ほどに物を言うという』という表現があるが、小説においては『行動描写は台詞以上に物を言う』ということを意識してみてもらいたい。
    単純に言葉であらわすより、ずっと胸に響くはずだ。

    結果をだしていない同じ立場の人間が、何を偉そうにと思うかもしれないが、一読者として、実力を持っている方には、もっと良い文章を、物語を、小説を描いてもらいたいと、切に願っています。

    誤解のないように申し上げておきますが、これはあくまで個人的な意見で、充分に心理的葛藤が伝わってくるという方も、もちろんいらっしゃると思います。
    それに最初に述べましたが、充分に楽しめる要素は現時点でもあると感じています。もっと良くすることの出来る実力のある方だと思っているから、言っているにすぎません。

    作者からの返信

    ありがとうございます。僕自身、文章に熱量が足りないと思っていました。その解決のための方法が示されたと感じております。だから動作で心情を表すことが必要になってくるのだと痛感しました。これからは意識して執筆します。本当にありがとうございます。