2021年5月の33句


あの事件が起きたのは広辞苑が重すぎたせいなのです


譲り合う人たちの後ろで待つ


これいいなと思ったら1.25倍速で聴いていた


目に見えない障害なので片足を引きずって歩くようにしてる


電車に轢かれたくらいじゃ死なないと思へ


B級映画見て心落ち着けるライフハック


こちらができるだけ安く生きてきた結果になります


子どもの鼻くそを取る


胡散臭い人を目指したとしか思えないような仕上がりだ


小学生の方がいい水筒を使っていた


見て見ぬふりが人のためと教えられたあの職場であったことを洗いざらいお話しします


これが犬を取っては食べているうちの家族です


もう二度と会うことのない女に愛撫と侮辱をかわるがわるお見舞いする


忘れられない鼻ちょうちん


オムライスに対する渇望をどこで植えつけられたか知らない


話しかけられるのがイヤで読書好きになりました


他人の赤ちゃんでよかった


これがイエスのときの顔、これがノーのときの顔、鏡で見てみたら区別つかないね


何も買わずに出ることはできそうにない


マルチに釣られそうな女にそっと視線を送る喫茶店


部屋に変なポスター貼ってるやつとは二度と遊ばない


目が笑ってない人の笑顔が脳裏にへばりつき


ついにベールを剥がされた高層マンションに何一つ驚かされない


殺し屋が実在すると知ったときには遅かった


まだ前のプリキュアのカレーを売っているのか


パンティを黙視するのにちょうどいい設計


今までの鬱憤晴らす乳搾り


借りたままのファミコンソフトを忘れたことはない


人をコケにすることがそんなにいけないことですか


ここは初対面の人から不幸を聞き出すテクニックを学ぶ場所です


これでもかとカブトのいる木を蹴る


コントみたいなやりとりをするつもりはなかった


カツラの男と決着をつける

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