第45話 『親友』よ、また逢おう!
自分が『親友』だと勝手に思ってる人は、リアルで5人ほどいます。
全員共通している『親友』の好きなところは、どんなに自分がキツくてつらい境遇にあっても、人を思い遣る心を決して忘れない人である、という事です。
そんな心の強さを持つ人達と友人でいられるというのは、とても幸せだということに他なりません。
自分もそうなりたいなぁ、と、常に思わせてもらっています。
でも。
「勝手に自分だけが『親友』だと思っていては、いけないんだよなぁ」と感じるのって、私だけでしょうか?
だってね。
例えばじふちゃんが、Mちゃんという子の事を、『親友』だと思っている、とします。
でも、もしかしたらMちゃんは、じふちゃんの事を親友だとは思ってくれていない可能性ってありますよね。
Mちゃんにとってじふちゃんは、ただの『知り合い以上友達未満』だったりするのかも知れず。
でもでも、じふちゃんは勝手にMちゃんのことを、『大親友』だと思っているわけです。
うーん、何だか恥ずかしいな、そんなのって。
二人の脳内には、かなりのズレや誤解が発生している状態です。
お互いの感覚でしかわからない問題なわけですけど。
『親しさ』の度合いも、時間が経過すれば変化していくのかも。
〇年前までは
「私達って親友だよねー?!」
なんて言葉にしようものなら、Mちゃんはこう思うかも知れません。
「はぁ? じふちゃん何言っちゃってんの? 私達レベルの関係で『親友』とか? 何言っちゃってんのもう、ちゃんちゃらおかしいわ! 独りよがりな考えも、たいがいにしてよね、ホントにもう!」
とか怒られちゃう可能性も、ありうるわけですね(笑)。
自分の気持ちしか理解出来ませんので、私の勝手な考えを打ち明けますと、『親しさ』というのは、どれだけ相手を気にかけているのかどうか、という事なのでは無いかと思うのです。
例えば、地震などの大きな災害が起こったと想定します。
あ、あの人は大丈夫だったろうか? と咄嗟に心配しちゃう気持ち。
家族やごく親しい身内に感じる気持ちに匹敵するくらいに強く、相手の事を思い出してしまう気持ちです。
理屈ではありません。
それが私にとっての『親しき仲』だと思うのです。
物理的な距離とは違い、心の距離なのですね。
そんな時にパッと思い出せず、全く頭にも浮かばず、心配したりなどしなかった人はもう、自分にとっての『親友』じゃない人なのだろうな、と思います。
時々、そういった場合に誰を思い出せたか思い出せなかったかを、意識下に置くようにしています。
そうすると、自分が誰に対してどれほど薄情であるかどうかに、逆に気づけるわけですね。
それが身内であったなら、反省したり考えを改めるきっかけにもなりますので、今後も欠かさず試みようと思っております。
最近、北海道に帰省させていただきましてね。
両親や兄夫婦、大好きな友達のYちゃんと二年ぶりに会えて、とても嬉しかったです。
楽しいかったひと時はあっという間に過ぎて、元の生活に戻って参りました。
二年ぶりに会えたYちゃんは、高校時代からの友人で、絵がめっちゃくちゃ上手な人です。
帰省するたびにこちらから連絡を取って、少しでいいから必ず会ってもらっている人です。
こちらからお願いして、三作目の小説に美しい表紙絵を描いてくれた、神絵師様でもあります。
ランチをしながらおしゃべりをしているうちに、あっという間に楽しい時間は過ぎてしまいました。
お別れの際にYちゃんが言ってくれた一言が、今も深く心に刻まれております。
「親友よ、また逢おう!」と。
Yちゃんの言葉がジーンと胸に響きまして、とても嬉しかったですね。
親しき友と書いて『親友』。
そう。Yちゃんと私は、まごう事なき親友なのであります。
Yちゃんってね、懐が深くて優しくて楽しくて、何でも話したくなる、とても頼りになる人なんです。
自分の好きなものの事や、身の回りに起きた事を、(出来る範囲で)包み隠さず気軽に打ち明けられて、長年の間、とても良い関係を築けてきた人です。
誰かに対する悪口や愚痴などを言わなかったのも、楽しい関係を続けられた秘訣なのかも知れません。
これからは、今までとはまた関係性が変化していくのかも知れませんが。
Yちゃんに対する想いの、根っこの部分は永遠に変わらない気がします。
じふちゃんって、自分の中にあるモヤモヤとした考えや悩みなどについては、滅多に誰かに打ち明けたりしないのですけれど、昔からYちゃんにだけは何でも話していましたね。
自分が死を迎えるその時まで、決して失いたくない大切な人が、じふちゃんにとっての『親友』となります。
Yちゃん。
私もず~っとあなたの事を、『親友』だと思っておりました。
私は死ぬまで、あなたの親友でいたいです。
…………だからどうか、一日でも多く、私より長生きしてくださいね(〃艸〃)。
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