第25話 キュンとくる香り

 好きな香りはありますか?


 香りは脳を刺激し、考えを膨らませてくれる、大切な存在だと感じます。


 小さな頃、『オリーブの香りがする石鹸』が我が家にあり、その香りがとても好きだったのを覚えています。


 あまりにも忘れられない香りだったので、小説の中に登場させたりもしました。


 そういえば左傾部の腫瘍摘出手術を受けた後は、後遺症なのか、鼻がよく詰まるようになっちゃいました。


 なので体調が優れない時などは、鼻が詰まり過ぎて苦しくなっちゃうので、病院でもらった液体の薬を鼻に点しながら過ごしております。


 薬を使った後はめっちゃスッキリするのですが、それ以外の時はたいてい鼻の調子がイマイチなので、以前ほどはいい香りを楽しめなくなっちゃいましたね。


 でもその反面、鼻が敏感だった頃に比べると、いやな臭いを感じにくくなっているなと感じます。


 誰かが「この臭い…………何? 耐えられないんだけど!」って言っていても、私だけがその臭いに気づいていない時があり、ちょっと気まずくなっちゃう時があります(笑)。


 鼻が利かない人って、お料理があまり上手になれないって本当ですかね?


 私のお料理、美味しく無いのに家族が無理して食べてくれてるのだとしたら、どうしましょう。


 後で、それとなく「私の料理、美味しい?」って聞いてみようと思います。


 まるで「美味しい」を言わせようとしているみたいですけれどね。


 たまに意見を聞いておかないと、欠点に気づけなくなりそうですし、いい機会かも知れませんね。


 でも、大抵のいい香りは、私にも察知できます!


 お腹が空いている時、パン屋さんに近寄ると大変です。


 パンが焼ける時の香りに、私はフラフラ~って引き寄せられてしまいます(笑)。


 どこの幽霊でしょうか。


「あれも欲しい。これも食べたい。こんな美味しそうなパン、あったっけ? 新商品? ええい、どれもこれもみーんな買ってしまえぇ!」

 

 ってなっちゃいます。


 カゴの中はいつしか、色んな種類のパンだらけ。


 ホームベーカリーを使って、自分で食パンを焼いていたこともあります。


 最近では面倒になり、あまりパンを作らなくなってしまいましたが、あの時は毎日が『パンの香り天国』でした。


 チーズ入りパン。


 くるみ入りパン。


 ミルク風味の甘いパン。


 お米で作るもちもちパン。


 バナナなどでつくる、フルーツ入りのパン。


 チョコレート入りのパン。


 などなどなど…………。


 焼きあがる直前あたりから、いい香りがあちこちに広がります。


 考えているだけで、また香りを楽しみたくなってきました。


 ホームベーカリーで、またパンを焼き始めてみようかな。


 パンで思い出しましたけど、パンによく合う紅茶の香りも大好きです。


 ダージリンティーが一番好きですが、とある紅茶専門店のフレーバーティーにハマっておりまして、ローズティーとか、フルーツティーとか、ワインの香りがする紅茶、チャイ風のものなども好きです。


 10月くらいになると、温かい紅茶が飲みたくなりますので、ティーポットを使って紅茶を淹れておいて、それを自分の机に持っていき、ゆっくり座って何杯も楽しみながら小説を書きます。


 コーヒーの香りも、たまらなく好きです。


 ほとんどブラックで飲みますが、胃を壊している時だけはミルクを入れて飲みますね。


 酸味があるコーヒーよりは、苦みがあるコーヒーの方が私は好きみたいです。


 飲み過ぎるとすぐ胃を壊してしまうので、ほどほどに濃いものが好きです。


 コーヒーメーカーで淹れたコーヒーの香りで、シャッキリと目が覚めますね。


 好きな異性の香りは、近づいた時にだけほのかに香る、石鹸の香りです(いきなりどうした?)。


 私は女性なので、男性の香りの話です(誰もそんなことは聞いてない?)。


「あぁ、今朝はシャワー浴びていらっしゃったのですね…。とても爽やかですね…! 清潔感が漂う香りですね…!! 生きていてくれて、本当にありがとうございます!!!」って感じで、キュンキュンしまくりますね(*´꒳`*)。


 ……シャワーしてた所を想像したわけじゃ無いのですよ、ええ、決して。



 あれ。変態みたいな話で終わっちゃった。



 なんか、ごめんなさいね、ホント(笑)。


 

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